おはようございます!
昔、悪魔がある町に現れて、こう言いました。
「今日から、お前たちのものをすべて俺は奪い取ることにする。
しかし悪魔にも情けはある。
明日までに残しておいてほしいものを一つだけ書き出せ。
それ以外のものは一切、俺が奪い去るからな」
と言い残して、悪魔はひとまず立ち去りました。
町の人は大騒ぎです。
「俺はお金だ」
「俺は食いもの」
「私は家だ」
「いや、私は名誉だ」
「私は宝石よ」
と、それぞれいろいろなものを書き出しました。
たった一つのものをあれやこれやと選んだのです。
さて、一夜明けてみると、その町にはなんと、たった一人の人間だけしかいなくなっていました。
たった一人だけ「命」と書いた人がいて、その人だけが生き残ったのです。
お金、家、仕事、名声、愛…
どれも大切なもの。
でも、それはすべて「命」あってのもの。
何かが手に入ったとか入らないとか、そんなことで悩んでいないで、命の大切さを考えよう!
そんなことを教えてくれるお話です。
※参考文献 『ほんとうの心の力』
中村天風 著
欲しいものが手に入ったら幸せ、でも手に入らなくても幸せ。
だって、命があるからね。
今日も元気に一日を迎えられたことに感謝です。
今日も最幸の一日をお過ごしください!
