たった一言の重み | 笑顔を引き出す心のスイッチ

笑顔を引き出す心のスイッチ

このブログを読んでくれたかたが、
ちょっとだけやる気が出た!
ちょっとだけ心が軽くなった!
ちょっとだけ笑えた!
と思ってもらえるようなブログになれば、と思っています。

おはようございます!


今年の夏に勇退された横浜高校の渡辺監督。

彼は1973年、横浜高校を率いて、春の選抜甲子園初出場、初優勝という偉業を成し遂げました。


その決勝の相手は広島の広島商業。

試合は延長戦になり、1-0で横浜高校がリード。

そして10回裏ツーアウト。

あと一人で優勝という場面。


広島商業の打者はレフトフライを打ち上げます。

誰もが「やった!優勝だ!!」と思った瞬間、レフトの選手がまさかの落球。


試合は同点に…


スリーアウトチェンジになり、ベンチへ戻る落球したレフトの選手には観客の一部から心無いヤジがかけられます…

「やめちまえ!!」

「へたくそ!!」


渡辺監督も「なにやってるんだ!」と、ぶん殴ってやろうと思っていたそうです。


でも、ベンチに帰ってきたその選手は顔面蒼白。体を震わせていました。


そこで渡辺監督は怒りモードからスイッチを切り替えます。


その選手に対して

「次の打席で打てばいいじゃないか」

と言葉をかけます。


普段は2~3時間、正座させてもシラっとしているその選手。

鉄拳制裁を覚悟していたのでしょうが、監督の思わぬ一言に涙を流していたそうです。


そして、次の横浜高校の攻撃。

その選手は汚名挽回のホームラン!!そのホームランが決勝点になり、見事に優勝を果たします。




渡辺監督は、その時のことを振り返り、こう語っています。

「あの時、エラーを叱っていたら、優勝どころか一人の少年の人生をダメにするところだった…」


たったひと言…


この「たったひと言」の重みを感じさせるエピソードです。


言葉が人に与える影響は計り知れません。

自分にも人にも良い言葉を使っていきたいものですね。


今日も最幸の一日をお過ごしください!