おはようございます!
カウンセラーの中山和義さんに教えていただいたお話です。
湘南海岸を走る江ノ電。
江ノ電の会社に一通の手紙が届きました。
「江ノ電の運転手になりたいという病気の子どもの夢を叶えてもらえないでしょうか?」
その子は「拡張型心筋症」という先天性の難病で入院していた16歳の男の子。
運動ができない彼を癒してくれたのは、お母さんが買ってくれた電車のおもちゃ。
お父さんも休日になると、電車に乗せてあげていました。
なかでも、ゆっくり走る江ノ電が大好きだったそうです。
15歳になった時、病状が悪化して、大好きな電車にも乗れなくなってしまいます。
病院のベッドの上でも時刻表を離さない彼を見て、
「何とか夢を叶えてあげたい」
その思いが一通の手紙になったのです。
運転の当日、運転手の制服に着替え、付き添われながら運転席に座りました。
普段は無人の駅も、この日はすべての駅に駅員が待機して、運転席にいる彼に向かって直立不動で敬礼します。
さらに、ホントに運転させてあげたい、というスタッフの思いから、運転免許を必要としない検車区間で、実際に彼はレバーを握り、電車を動かしました。
病気とは思えない笑顔で、目を輝かせながら…
その3日後に彼は天国へ旅立ちます。
江ノ電の会社では、自分が江ノ電を運転しているところを自分で描いた絵が飾られているそうです。
こんなにも愛してくれた男の子がいたことを社員全員が忘れないために。
改めて、大人になることは当たり前ではないんだ、ということを気付かされました。
大人になれなかった子供が、夢に見ていた姿が今の自分たち大人。
夢をあきらめずに、進んでいきたいものです。
今日も最幸の一日をお過ごしください!

