こんにちは。マネー教育コラム第4週担当の金子由紀子です。
夏休みもあとわずかとなって宿題の追い込みに忙しいお宅も、
一足先に新学期が始まってほっとしているお宅もあるでしょう。
体調に気をつけて残暑を乗り切りたいですね。
さて、今月はじめに幕張で開催した「おみせやさんのおしごと体験」。
午前中は30名超、午後も23名の子どもたちが参加してくれて、
とっても賑やかなワークショップとなりました。
元気よすぎて 「はーい、これからすごく大事な話するから聞いて~」と
声を張り上げる場面も(苦笑)
「いいお金」と「悪いお金」の話、覚えていてくれたらうれしいな~
さて、本題の中高生のマネー教育のお話。
結論から言うと・・・中高生になってから「おこづかい」の使い方
教えようとしたって無理!(よほど素直で従順なお子さんで
ないかぎり)
調査データによると、小学校高学年で1000円程度だった
お小遣いが中学生になると3000円、高校生になると
5000~6000円(全国平均・携帯代は除く)と大幅にアップします。
行動範囲も交友関係も広がり、親の目の届かないところで
お金を使うことが日常的になってきます。
ちなみに定期的なお小遣いのほかに、友達と映画に行くとか
買い物に行くとか、ディズニーランドに行くとか
必要な都度あげているといったお宅も多く、おじいちゃんおばあちゃんからの
お小遣いやお年玉など加えると、結構なお金を持つように
なるわけです。実際「トータルすると子どもに毎月いくら
あげてるんだかわからない」といったご家庭も・・・。
反抗期(健全な成長の証で親としてはうれしいことなのですよ)を迎えると、
親の指導とかアドバイスは聞かなくなるので、やはりそれまでに
基本的なお金の扱い方や価値観は身につけておきたいものですね。
そのうえで、消費者としての知識(マネートラブルや犯罪に巻き込まれない
方法、電子マネーなど)や職業に対する興味などを膨らませていくことが
中高生に対する「マネー教育」ではないかと考えています。
こう考えると、ものすごーく長い道のりに思えますが・・・
子どもの自立のためにはとても大事なこと。
頑張っていきましょう。