第4週担当の志甫真由美です。
先月に引き続き、資金計画を建てるために必要な係数をご紹介します。
FP3級試験には必ずでる係数なので覚えておきましょう。自分の資金計画の目標を決めるときにも使用することができますよ。
年金終価係数 毎年の積立額を決めて将来いくらになるかを計算する係数です。
毎年の積立額から将来の元利金合計額(元金+利息)を計算します。
毎年12万円を5年間、年金利2%で積み建てをすると、元利金合計はいくらになりますか?(係数表が与えられます)
5年間年金利2%の場合、年金終価係数=5.204
「将来の元利金合計額=毎年の積立額×年金終価係数」
毎年積立額120、000円×年金終価係数5.204=将来の元利金合計額624,480円
元金は120,000円×5年=600、000円ですので、 利息は24、480円つくということですね。
資本回収係数 今あるお金を運用しながら毎年受け取れる金額を計算したり、借入額の毎年返済額を計算したりする係数です。
手持ちのお金を運用しながら受け取れる年金額やローンなどの借入額にたいする利息を含めた毎年の返済額を計算します。
退職金が2000万円入りました。年金利2%で運用しながら、20年にわたって年金として取り崩す場合、毎年いくら受取れますか?(係数は与えられます)
20年間金利2%の場合、資本回収係数=0.06116
「手持ちのお金×資本回収係数=毎年受け取るお金」
2000万円×0.06116=1,223,200円
1年間で約120万円受け取れるということは、毎月約10万円の生活費とも考えられますね。
退職金2000万円を年金利2%で運用すれば、毎月10万円使っていくと20年間で0円になるということです。年金利2%で運用しならければ、毎月約8万円しか使用できません。素晴らしい複利パワー。
ローンで説明しますと
住宅ローン3000万円を30年3%で返済していこうと考えています。毎年いくら返済していけばいいのでしょうか?(係数は与えられます)
30年間年金利3%の場合、資本回収係数=0.05102
「返済元金×資本回収係数=毎年返済金額」
3000万円×0.05120=1,536,000円
1年で約150万円の返済。毎月約13万円の返済金額となります。多いですか?少ないですか?3000万円の家を購入したかったけれど、毎年の返済額はどうなるの?といときに使用します。
年金現価係数 毎年希望する額を受け取るために今必要な額を計算したり、ローンの年間返済額から借入可能額を計算したりします。
希望する年金額を受け取るために必要な年金原資額やローンなどの年間の返済できそうな返済額から借入可能額を計算します。
毎年240万円の年金を20年間受け取りたい場合、年金利2%で複利運用できるとすれば、いくらの原資が必要ですか?(係数は与えられます)
20年間年金利2%の場合、年金現価係数=16.351
「毎年受け取る額×年金現価係数=原資額」
240万円×16.351=39,242,400円
老後資金として、毎年240万円(毎月20万円の生活費)受け取りたいと考えている場合、20年間年金利2%で運用できると考えると約4000万円は運用原資として欲しいということになりますね
ローンで考えてみましょう。
住宅ローンの返済を毎年120万円借入金利2%20年間で返済するとすると、いくら借入できるのでしょうか?
「毎年返済額×年金現価係数=借入金額」
120万円×16.351=19,621,200円
約1900万円の借入であれば、20年間毎年120万円返済額で返済を終えることができるということがわかります。
6つの係数で、さまざまな資金計画がたてられそうですね。
是非、資金計画に挑戦してみてください