第1週目担当の谷崎由美です
今週は北朝鮮が17年ぶりにデノミを行なったというニュースが流れました
一般に使われるデノミとは、デノミネーション=通貨単位の切り替えと捉えられています。
報道によれば、100対1の比率で貨幣を交換するということですが、日本の通貨で例えるなら、1万円が100円に
インフレ抑制が目的のようですが、もうひとつの狙いは、富裕層の”タンス預金”。
富裕層の住民達は、利率も低く、預金保証もない金融機関には預けず、”タンス預金”が主流だとか。
この"タンス預金”を市場に出回らせることも目的のようです。
関係ない遠い国の話のようですが、日本にも過去には通貨切り替えはありました
戦後間もない1946年2月16日に新円切替を行い、翌日には預金封鎖。
それ以降”銭”という単位がなくなり、現金・債券は紙くずになったのです…
70歳以上の方に、話を聞くとこの預金封鎖の事は覚えていらっしゃる方が多いです。
その他の国では、
ユーゴスラビア・ディナールが1994年に10億分の1、
トルコは2005年に100万分の1、
同じく2005年にはルーマニアも1万分の1、
何とジンバブエは2008年に100億分の1、半年後の2009年2月に1兆分の1とケタがよくわかりません
デノミ前のジンバブエは、220万%のインフレだとか、これは22日ごとにモノの値段が倍になるという計算のようです
デノミを行なう理由はインフレです。
デフレと言われる日本ですが、世界では人口が増えています。
世界恐慌前の1927年に20億人だった人口が、1971年は倍の40億人、1999年は60億人、現在は68億人となっています。
人が増えるという事は、これまで一人に1個食べられたパンが、みんなで分けなくては食べられなくなるということ。
少子高齢化といわれる日本で暮らしていると、ピンと来ませんが、人口減少している国は、日本とロシア、ヨーロッパの一部で、ほとんどの国では人口が増加しています。
自給率が高い国は、人口増加によるインフレの影響を受けにくいですが、日本のようにデフレが長く続いていても、1965年に73%あった食料自給率が今では40%。。。
60%が輸入という事は、いくら少子高齢化・デフレと言っても、自国で出来ることを考えないと世界の人口増加の影響を受ける時期は少しづつ迫ってきてるかも知れませんね(>_<)