こんばんは。
第2週担当の安田晶子です。
今週もお待たせしてしまいました・・・ごめんなさい。
実は、今週、夏休みをいただいておりました。
今年はマレーシア、ペナンの海へ出かけてきました。
ペナンは2004年に津波の被害を受けた土地ですが
ほとんどその痕は残っていませんでした。
ただし、話をする人は皆、
津波のときは・・・と説明してくれたので、心の傷は
癒えていないんだな、と感じました。
ちょっとまだ夏休みボケしているかもしれませんが、
今日はポイント市場の話をしてみましょう。
2週間ほど前の日経新聞、1面に載っていた記事です。
お買い物をする度に、「ポイント」がつくシステムって
色々な店で使っていますよね。
ポイントは、後日のお買い物時に利用して、代金を
引いてもらうことができます。
つまり、モノを買うための代金に換えられるので
「ポイント」は「お金」と同じですね。
それが、様々なタイプのモノを合計すると、
2008年のポイント発行額は、8200億円にもなるそうです。
省エネ家電の購入時に与えられるエコポイントを
合計すると、2009年度市場は、1兆円を超えることになる予想。
これは、現金通貨の流通額のなんと、1.5%に相当するそうです。
これって、すごい金額だと思いませんか?
自分が消費に使うお金のうち、1.5%はポイントで支払える
と思ったら、どうでしょう?かなりの割合ですよね。
その金額、有効に使えているかというと・・・?
そうでもない。という事はありませんか?
そうそう。
意外と失効してしまったり、使い忘れたり、ポイントを
貯めた筈のカードを紛失したり。
私達は、無駄遣いをしていることが多そう。
では、それを発行する企業側はどうでしょうか。
使い忘れたりする消費者もいますが、やっぱり、しっかりと使う
消費者もいます。
それって、ポイントを使って商品を買った際に値引きする
と考えることになるのでしょうか?
会計的にはそうではありません。
購入によってポイントが付与された時点で、そのポイントの
現金相当額を、引当金処理する必要があります。
企業によって、発行ポイントの100%を引当金として処理
する場合もありますが、実際に使われるであろう率を
計算の上、一定割合のみを引当金として処理する場合も
あるようです。
引当金の積み方によって、また、ポイントの乱発によって
企業収益は圧迫される可能性もあるので、ポイント乱発企業は
要注意ですね。
また、ポイントを持つ私達消費者も、企業の経営難などで
ポイント利用が制限されたり、失効する場合があるので
賢い消費者となっってポイントを利用する必要がありそうですね。
ポイントは、個別の企業でしか利用できないタイプのものから
各種企業間で相互利用が可能なタイプのものにシフトしつつあります。
相互利用が可能な形にしておくのも賢い消費者の選択肢でしょう。
では、ポイントライフ、楽しんでください!
安田晶子でした。