第1週担当の谷崎由美です
FPに相談しようと思うきっかけで多いのが「住宅購入」です。
私のところにもこれから家を買いたいと思っている若いご夫婦がたくさんいらっしゃいます。
石川県は持ち家志向が強いので、家は買わなきゃならないものと思っている方が多いです。
話を聞いていて感じることは「家を買ったら幸せになれる」と思い込んでいるということです。
ちょっと待って!その前に幸せって?という質問をすると、「家族みんなが健康で仲良く暮らすこと」と必ずおっしゃいます。
「会社の社長が会社の資金繰りも考えずに、他の会社も工場を建てたら利益が上がったから工場を建てたら会社が成長すると思い込んで建てちゃう社長ってどうですか?その会社の社員になりたいですか?」と聞くと、「いやそんな社長は困るなぁ」と答えます。
それでハッと気がつく方も
みなさん、家族の笑顔を思い浮かべて家(ホーム・みんなが仲良く暮らす場所)を求めているのに、家(ハウス・家と名のつく箱)を購入してしまう方が多いようですね。
家賃は捨てていて自分のものにならない、住宅ローン減税を使えるのは今だけ、材料費・金利が上がると買えなくなる等など、家を買うモードの人は販売会社の営業マンから聞いたそのままの言葉を口にします。
おかげさまで、住宅とはこうやって販売するんだと、顧客から学びました。
それと会社の同僚も買ったからという理由も多いようです。
住宅を買ったから自分のものになったわけではなくて、ローンを完済して初めて自分の資産として認められます。
「家の為に私達夫婦は働いてきました。」と言う方も多いです。
相談件数の少ないうちは、何も思いませんでしたが経験が増えてくると、だんだんそれに違和感を覚えるようになりました。
そんな人ほど、お金で解決しない悩みを持っていらっしゃいます。でも定額で住宅ローンは出て行くので働かなくてはいけなくなるんです。
賃貸でもHOMEは作れます。
同じ年収で
①住宅ローンの為に、ママが働き新築の家にお子さんだけでご飯を食べている家庭
②家は賃貸だけど、ご飯は家族そろって席に着け旅行に行ったり子供にいろんな経験をさせる事ができる家庭
使うお金によって得るものは違います。
何が自分達にとって幸せなのか?を考えてもらうにはとてもいい機会です。
決して賃貸を勧めているのではなく、買うことだけがすべてではないと知ってもらいたいです。
不動産を持つリスクというのもありますから。。。
住宅購入される方には、教育でも老後でも困らない計画を立て、サポートします。
人生3大資金(住宅・教育・老後)の中で、借りると言う選択ができるのは住宅です。
全部手に入れば、一番いいですが、私は計画を持ち住宅・教育資金の使い道の失敗がなければ老後資金は問題ないと思っています。
そのため、住宅を建てる際、欠陥住宅を購入されると持ち続けるということができなくなり、教育・老後資金の計画が狂うので、住宅購入される方に「シロアリの食べない木とは?」などどいう事も顧客にレクチャーすることもあります。
また機会があればそのお話も
このHOMEとHOUSEは私自身の経験です。以前は狭いアパートで暮らし、縁あって中古住宅を購入しましたが、中学生になった今でも私の子供達は「前の狭いアパートがいい」と言います。
「部屋がないと勉強できないかと思って」「部屋がなくてもどこでも勉強はできる」
確かに…私も中2のときに自分の部屋を与えられましたが、部屋があるから勉強したわけじゃなかったなぁ~
子供が求めているものが、何なのか考えさせられる出来事でした。
明日はこの中古住宅購入時のリフォームの際に学んだことをアップしようと思います