みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、ヴァーツラフ・ノイマン&NHK交響楽団によるスメタナの連作交響詩「わが祖国」、ドヴォルザークのスラヴ舞曲第1集、第2集です。UHQCDで2017年に発売された当盤は、ノイマンの数多く存在する「わが祖国」と「スラヴ舞曲集」の録音の中にN響との演奏があるというのはどこか嬉しいものがあります。
「ヴァーツラフ・ノイマン指揮/NHK交響楽団」
スメタナ作曲:
連作交響詩「わが祖国」
ドヴォルザーク作曲:
スラヴ舞曲第1集 作品46、第2集 作品72
ノイマンとN響による「わが祖国」と「スラヴ舞曲集」を収録している。いずれもノイマンはチェコ・フィルと繰り返し演奏してきた十八番というべき作品であることは間違いない。今回それをUHQCD仕様の高音質盤で聴くことができるのだから非常に嬉しい。このシリーズでのUHQCDは意外に多くないので、貴重な代物であるといえるだろう。
[Disc 1]
・スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
録音:1978年12月13日(ライヴ)
ノイマンの十八番であるスメタナの「わが祖国」。N響とは何回か演奏をしていおり、何ヶ月か前にEテレの「大人のEテレタイムマシン」にて別のライヴが放送されていた。UHQCD仕様ということもあってその鮮明な音には非常に驚かされるばかりである。それぞれの曲が美しい情景を垣間見ることのできる演奏として展開されており、ライヴならではの臨場感が加わることによってたっぷりとノイマン&N響による「わが祖国」を味わうことができるようになっているのは大きな功績である。これはもう何回か聴きたい名演だ。
[Disc 2]
・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1集、第2集
録音:1990年11月9日(ライヴ)
ノイマンとチェコ・フィルによるドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」はいくつか聴いたことがあったが、N響との演奏も非常に素晴らしく美しい演奏であることを聴いていてよくわかった。ダイナミック・レンジの幅広さからなる空間的な音の広がりも非常に素晴らしい。エネルギッシュで躍動感なサウンドもそうだが、弦楽器の伸びやかでスケールをたっぷりと味わえる曲の演奏が一番今回の演奏では素晴らしかった。特に第2集がその傾向にあったと思う。普段からあまり積極的に聴かない作品ではあるが、この演奏ばかりは繰り返し聴きたくなる名演だった。
ノイマンによる演奏も久しぶりに聴いた。マーラーとドヴォルザーク作品にはじまり、これまで多くの種類の演奏を聴いてきたが数ある「スラヴ舞曲集」の中でも特にインパクトのある名演だったと思う。これがきっかけで今後「スラヴ舞曲集」を少しでも聴いていけそうなくらいである。
