第1963回「フルトヴェングラーによる《ウラニアのエロイカ》、2024年新復刻版」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、8月2日に「グランドスラム」より発売されたばかりのヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」通称「ウラニアのエロイカ」です。これまでに何度も繰り返し復刻されたこの録音が2024年に再びLP復刻されて登場しました。以前「グランドスラム」からは2トラック、38センチ、オープンリール復刻による「ウラニアのエロイカ」が発売されていますが、今回の復刻はどのような仕上がりになっているでしょうか?


「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」

ベートーヴェン作曲:
交響曲第3番 変ホ長調作品55「英雄」



 フルトヴェングラーによる「ウラニアのエロイカ」は度々様々なレーベルから復刻される人気盤である。当ブログではこれまでに2種類取り上げているが、今回の2024年新復刻盤で3種類目となる。今回使用されている音源は、URLP7095(E3KP 4554-1A / E3KP 4555-1B)とURLP7095(ULP7095A)。


・ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

録音:1944年12月19日

 細かいノイズに関しては修正することができなかったため、全楽章共通して「プツプツ」というLP特有のノイズは存在する。また、オーケストラ全体のボリュームも頂点に達すると音割れが生じることとなる。今回の演奏における核となる部分に関しては比較的にスッキリとしたまとまりのある音を聴くことができるようになっている。ラジオ放送用録音であることもあってか音の広がりに関しては比較的に多く保たれているようにも思える仕上がりと言えるだろうか。一方で奥深さにイマイチ欠けるポイントもあるため、その点に関しては物足りなさが残ってしまうかもしれない。今回一番手に入れやすいデルタ盤も同時に聴いてみたところ、デルタ盤に関してはLP特有のノイズが少ないものの、オーケストラ全体におけるサウンドが若干ボヤけてしまっている印象が感じられなくはない。


 「ウラニアのエロイカ」に関しては様々な盤が存在しているため、それによって聴こえ方が変わってしまうディスクが多かったりもする。今回の新復刻盤を聴いてみて、他にももっと聴いてみたいという気持ちが生まれた感覚もあるので改めてこれから他の盤についても収集を続けたいと思う。


https://tower.jp/item/6384869/【ウラニアのエロイカ-2024新復刻(ボーナス・トラック付)】ベートーヴェン:-交響曲第3番「英雄」