みなさんこんにちは😃この頃無線イヤホンと有線イヤホンを交互に音楽を嗜むようにしています。その場の状況によってイヤホンを変えていますが、やはり有線でポータブルプレイヤーを通した方が良いですね。さて本日はカイルベルトとベルリンフィルによるウェーバーの名作「魔弾の射手」をご紹介していきます。1958年に録音された今回の演奏はカルロス・クライバーが残した演奏と同等の人気を誇る名演でした。ちょうど一年前タワレコ限定の「DEFINITION SERIES」にてリイシューされたこの盤は演奏もより明確となり、さらに聴きやすくなりました。今回はカイルベルトによる「魔弾の射手」をみていきましょう。
「ヨーゼフ・カイルベルト指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
ウェーバー作曲:
歌劇「魔弾の射手」
「魔弾の射手」はウェーバーを代表するべき作品の一つであり、ドイツオペラの代名詞とも言えるだろう。今日においてはカルロス・クライバー指揮によるものが決定版として知られているが、それ以前の録音してカイルベルトの「魔弾の射手」は忘れ難い名盤である。カイルベルトはワーグナーの「ニーベルングの指環」を世界初ステレオ録音した人物でもあり、他にも何種類かオペラの名演を残している。ドイツで多く活動してきた指揮者であるが、オペラ指揮者という印象が今日においては強いかもしれない。過去に当ブログでもにカイルベルトの「ニーベルングの指環」を取り上げたことがあるのでそちらもぜひ。
「魔弾の射手」は個人的に好きな作品で、特撮ドラマ「ウルトラセブン」でもオマージュされた話が存在する。演奏時間も長くはなく非常に聴きやすい。そしてカイルベルトの録音は年代が比較的前のものが多く、正直聴きづらいものもいくつか存在する。今回「DEFINITION SERIES」で蘇ったわけだが、これは本当にすごい。歌手陣の面々も素晴らしいが一番驚くべき点は音質ではないだろうか?イヤホンで聴くとなおその凄みがよくわかる。左右に音がわかる瞬間がいくつもあり気分はまさに歌劇場で聴いている演奏そのもの。またオーケストラをバックに歌手陣の歌唱やセリフが聴こえるわけだが、全体的に前目に聴こえる。これによりより聴き取りやすい良いマスタリングになっている。多少のノイズは残るものの、曲が盛り上がると正直そんなことは気にならない。この興奮はまさにカイルベルトが1955年にライヴ録音した世界初の「ニーベルングの指環」を思い出させるものだ。個人的にこの演奏は決定盤として今後も所持していきたい。
今回タワレコの文として「このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。」と記載がある。(商品の紹介文より)以前にも話したが私はあいにくSACDプレイヤーを持ち合わせていない。そのため今回の演奏はパソコンに入れてからポータブルプレイヤーに入れるという方法で試聴している。これだけでも格別の音質を楽しむことができるが、SACDプレイヤーの音はどんなものなのか非常に気になる。とはいえ今の資金的には簡単に購入できるものではないのでひとまず今はポータブルプレイヤーを通して聴きたいと思う。これだけでも音質は格別に良いのだから。「DEFINITION SERIES」によるオペラシリーズは毎度存在感が非常に大きい。「トゥーランドット」も素晴らしかった。個人的にはムーティの「アイーダ」を買いそびれてしまったのでその点が悔やまれる。すでに廃盤となってしまったが、いずれ必ず手に入れたいと思っている。