第441回「クナとミュンヘンフィルによる重心深めのブルックナー8番他!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



みなさんこんにちは😃
7月が近づいています!!7月は私の誕生日でもあります。今年25歳になります。ついに20代後半へと歩み出すわけですが、まだまだやりたいことはたくさんあるので、どんどん行いたいところですが、コロナによる自粛ムードに阻まれてしまうのでやりたいことに中々手を出せずにいます。
少しずつで良いので、やりたいことができれば良いのですが…
とりあえず蒙古タンメンが食べたいです。

本日ご紹介していくのは毎度お馴染みのブルックナーです。年代としては少々古め。クナッパーツブッシュによるブルックナーの交響曲第8番をみていきます。タワーレコード限定で2015年に最新リマスターされて戻ってきました。ミュンヘンフィルと録音された今回はシャルク改訂版を用いたもので、非常に希少価値が高いものとなっています。またカップリングとして、バイエルン国立管とのベートーヴェンの序曲から「フィデリオ」序曲、「レオノーレ」序曲第3番が特別収録されています。


「ハンス・クナッパーツブッシュ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン国立管弦楽団」


ブルックナー作曲:
交響曲第8番(シャルク改訂版)

ベートーヴェン作曲:
「フィデリオ」序曲、「レオノーレ」序曲第3番



今回のメインとされるクナ(クナッパーツブッシュ)とミュンヘンフィルによるブルックナーの交響曲第8番(シャルク改訂版)は2019年12月にUHQCDで再販されているのだが、今回ご紹介するのはタワーレコードにて限定販売された2015年リマスター版。ここでの音質の違いに関しては後日じっくりと味わい、その心をブログにてご紹介しようと思っている。
まずはベートーヴェンによる2つの序曲が収録されているこの盤をご紹介する。

ブルックナーの8番といえば、今日においてはハース版が一番有名で、近年ではノヴァーク版による演奏も徐々に増えている。今回クナが8番で使用しているのは交響曲第5番の時と同じ、シャルク改訂版だ。
ハース版が出版されるまでは頻繁に演奏されていた版らしいが近年ではほとんどシャルク改訂版を演奏する機会は滅多にない。
聴いている感じ、聴き慣れたハース版と違う面がいくつかあるので、そういった面を楽しむのにはうってつけのCDともとれるのだが、クナのブルックナーはブルックナーを知る上で必ず通ることになる道。全集も残していないため、録音を聴きやすいといえばそうなのだが、何せ時代が時代はものだから、音質癖の方にはあまり受けないかもしれない。

さて、演奏に関してはブルックナーにしてはあまり深みを感じず、ややあっさりしている風にも感じられる。また4楽章は重心がしっかりとした重めの仕上がりをみせる。ブルックナーといえば金管楽器群の個性を生かした音色豊かな演奏が多いが、今回の演奏はそこまで主張はしていないようにも感じられる。録音のせいもあるのだろうか?
しかし、そこまで音質は悪いわけではない。多少ノイズは残るものの、フルトヴェングラーやトスカニーニ、ワルターらと肩を並べてきた巨匠の凄みを感じる。
2015年のリマスターでこのクオリティなのだが、昨年に発売されたUHQCDはどのような仕上がりになっているのだろうか…
こちらも気になるところである。

ここまでブルックナーのことしか書いていないが、カップリングであるベートーヴェンの序曲2種をみていこう。「フィデリオ」序曲もテンポは遅めでどっしりとした演奏。ただ、曲の終わり方はあっさりとした終わり方である。個人的に勉強不足なのかもしれないが、クナのベートーヴェンはあまり聴いたことがない組み合わせだ。まだまだクナの演奏を聴いて日が浅いので、これに関してはあまり大きな声では言えない。
ただ、普段ワーグナーやブルックナーなどの印象が強かった分新鮮な心持ちでクナのベートーヴェン序曲を楽しめた。次はぜひとも交響曲を聴いてみたい。

絶賛ブルックナー・ブームになっている今日この頃。ついにインバルとフランクフルト放送響との全集を購入した。他にも多くのブルックナーの交響曲を購入したので、それらを聴くのが楽しみ。
今後ますますとブルックナーにどっぷり浸かる毎日になることだろう。また、ベートーヴェンの交響曲全集もまだ聴いていないものがいくつかあるので、それも早く聴きたいところ。聴くものが多すぎて、時間が足りない…