第42回「生涯現役!ポリーニが弾くリストのピアノソナタ ロ短調他!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!
年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。


みなさんおはようございます☀
昨日のブログは1日で過去最高のアクセス数を更新してしまうほどでした!
ありがとうございましたm(_ _)m
最初にお話しましたが私自身元音大生で、現在は音楽を仕事としていませんが毎月買うようになったクラシック音楽のCDを一つ一つご紹介させていただき、もっと多くの人々にクラシック音楽の良さをブログでお伝えできればと思い今書いております。ただクラシック音楽のCDを紹介するのではなく、その中でも素晴らしい演奏つまり名盤をご紹介するところから「クラシック名盤ヒストリア」という名前としています。

さて本日は今まで過去41回にわたり、オーケストラの曲を取り上げてきましたが、お待たせしました本日はピアノ曲の名盤をご紹介させていただきます!
過去のブログでは数回にわたりピアノ協奏曲の名盤をご紹介していますが、ピアノ曲を取り上げるのは今回が初めてとなります。
吹奏楽上がりでそのままオーケストラを学んだものでCDが必然的にオーケストラ中心になってしまいました…
そんなところではありますが、本日とりあげる名盤は今でも現役のピアニストで活躍をされています「マウリツィオ・ポリーニ」による演奏です。

「マウリツィオ・ポリーニ/ピアノ」

リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 他


[収録曲]
1.ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
2.灰色の雲 S.199
3.凶星!S.208
4.悲しみのゴンドラ1 S.200-1
5.リヒャルト・ワーグナー ヴェネツィアS.201


ピアノ曲はオーケストラよりも短くお手頃に聴くことができるクラシック音楽のジャンルですが、
今回ご紹介するこのCDのメイン曲はフランツ・リストが作曲した「ピアノソナタ ロ短調」。
この曲が発表された当初は大論争が巻き起こったといいます。かの有名なオペラを書いた「リヒャルト・ワーグナー」も絶賛しましたが、クララ・シューマンは批判側に回ったとか。

曲としては単一楽章の演奏時間30分と演奏時間は長い印象ではあります。
私がこの曲を初めて知った時は大学3年生で、有名な現代音楽の作曲家である川島素晴先生が授業をしていた「作品分析」の中で初めて聴きました。
その時同時に分析も行いましたが、当時マーラーの交響曲に浸かったばかりの時で、リストのピアノソナタとマーラーの交響曲第3番の1楽章に近しいものを感じ授業が終わった後すぐに大学の図書館に行きCDを借りに行ったのを今でも覚えています。それだけ私にとって衝撃で、今でも月に一度は必ずこの曲は聴いています。

今回演奏しているポリーニは18歳でショパン国際ピアノコンクールで審査員全員一致でぶっちぎりの優勝を果たしたとされています。
現役のピアニストでは最も評価されているという彼がどんなピアノソナタを披露してくれるのか。

動議aの1音目から場の空気を変え、動議bでフォルテになった瞬間に全てを掻っ攫うかのようにピアノが鳴り響き心に響き渡ってきます。
私が初めて聴いた瞬間のこの曲の印象が今でもポリーニの演奏を聴くと脳裏に浮かんできます。
代表的なピアノ曲を演奏し尽くした彼だからこそできる技。そして天才的な響きの作り方で、この録音は1989年に行われていますが今でも右にいる人がいるでしょうかいえ、いないはずです。
現在77歳になられた彼は最近また一つ新しいCDを出したようで生涯現役を演奏で代弁するというクラシック音楽の中で名前を歴史に刻んだ現役最高峰の演奏がたのしむことができます。

ただ残念なことにこのCD中々生産される機会が少なく最後に発売されたのが2010年と大分前になってしまい、現時点ではとても貴重なCDとなっています。
どこかで見かけた際には即買うことをオススメします。そこには素晴らしい演奏。まさに名盤がありますので。