今日は早めの投稿になります!
今回の名盤は作曲者とも親交があった指揮者が演奏した名盤をご紹介しようと思います。
「オットー・クレンペラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団」
による
「グスタフ・マーラー作曲:交響曲《大地の歌》」
マーラーが作曲してきた作品の中でも「歌曲」と「交響曲」は特に有名になっています。
この大地の歌はその2つが融合したような作品とも言えましょう。
作曲された時期としては8番の「一千人の交響曲」の後の作品で作曲されたこの作品。なぜ番号が与えられなかったかに関してはここでは触れませんが、いずれにしてもその後の作曲家にも影響を与えた作品であることには変わりません。
まず、今回のCDをしている指揮者であるクレンペラーですが、マーラーとは生前から親交はありました。
マーラーが作曲した交響曲第2番「復活」をクレンペラーがピアノ版に編曲した楽譜を見て非常に感心した。というのも有名な話で、その後マーラーの推薦によりクレンペラーは指揮者としてのスタートを切ることができました。
そして、今回のCDですが、従来の大地の歌よりもテンポは遅めになっています。
しかし、それにより他の大地の歌と比べてみるとまた違った雰囲気を見ることができる録音と解釈できます。感情的に流されることなく一歩引いて音楽を奏でている。多くの名だたるマーラー指揮者達とは違うタイプです。また、その他で注目する点としてはその後も長らくマーラーの曲には欠かせない存在となるメゾソプラノ歌手のクリスタ・ルートヴィヒが歌い上げている点がまた素晴らしいです。
