今年でNゲージを始めて10年になりますが、今まで購入した車両は全て動力分散式の電車または気動車で、機関車牽引の列車は一つもありませんでした。しかしこの度、ついに我が家にも機関車がやってきました。
記念すべき機関車第1号は、KATOのD51 498です。最新仕様の副灯付です。
蒸気機関車のNゲージは非常に繊細で、電車や気動車以上に購入時の動作チェックが重要だろうと思い、ネット通販や家電量販店ではなくモデルスイモンの店舗で購入しました。
D51 498は1940年に落成し、1972年に一度廃車となりましたが、JR東日本最初の動態保存蒸機として1988年に復活しました。
今回製品は2015年以降の副灯を装備した姿をモデルにしています。
これはもうかっこいいの一言に尽きますね! 手のひらサイズの模型とは思えないほどの迫力があります。
ナンバープレートはユーザー取り付けで、黒地と赤地の2種類が付属しています。私は黒地を取り付けました。
スノープラウとステップは一体で作られています。
蒸気機関車の見どころである足回り。かなり精巧に作られています。クロスヘッド、ピストン棒、ユニオンリンク、コンビネーションレバーが軟質プラ、逆転棒がボイラーと一体成型、それ以外のロッドが金属製です。
ラジアスロッドは中立位置で固定され、動きません。
トラクションタイヤは第3動輪に装備。各動輪は左右方向に遊びがあり、曲線通過に支障をきたさないようになっています。
キャブ下の配管モールドはすさまじい密度で、極めて立体感のある仕上がりです。
銘板や各種標記の印刷も鮮明です。
キャブ下の配管は従台車上部の台枠と一体成型で、案外頑丈にできています。
煙突後方には集煙装置取付座があります。
D51 498は過去に門鉄デフと集煙装置を取り付けていた時期がありますが、やはり標準スタイルが一番似合っているように思います。
タービン発電機は2基並んで搭載。
機関車とテンダーは引っ張れば切り離すことができます。テンダーからも集電しているので、通電カプラーのような構造になっています。
キャブ内もかなりの再現度。中で石炭が燃えていそうな雰囲気さえ感じます。
テンダーの灯火類はダミーで、非点灯です。
ATS車上子。
機関車の前照灯は電球色LEDです。副灯はレンズこそ入っているものの光源は仕込まれておらず、非点灯です。
ライト点灯状態はこのようにして撮影しました。
機関車をレールに乗せて通電させると動いてしまうのでテンダーだけレールに乗せて、機関車はピンバイスの刃のケースに乗せて動輪を浮かせてあります。
今回初めて蒸気機関車のNゲージを手にして、電車とは別次元の細かな作り込みに圧倒されつつも、意外と丈夫に作られているなという印象を持ちました。確かに繊細な模型ではありますが、近接しているパーツ(スノープラウとステップ、キャブ下配管と台枠、など)を一体成型にすることで部品点数削減と強度アップを図っているのではないかと想像します。雑な触り方をしたり、むやみに分解したりしなければ、簡単に壊れることはなさそうです。
D51に牽かせる客車として、高崎車両センターの12系も入線しました。1号車~6号車とSL伴走車オヤ12の7両セットです。
こちらはヨドバシカメラで購入。たまっていたポイントを活用してお得に購入できました。
客車のNゲージも初入線となります。
ボディマウントの密着自連形カプラーとトイレタンクにより、実感的な連結部となっています。
クーラーはスリットタイプのAU13Eが基本ですが、一部はメッシュタイプのAU13ENを装備しています。
ベンチレーターは屋根と一体成型で、基本設計の古さが出てしまっています。
スハフ12のディーゼル発電機はグレー成型の別パーツです。
SL伴走車のオヤ12。カーテンを閉めた状態を再現すべく窓ガラスの裏側からグレーの印刷が施されています。
オヤ12は妻面が最後尾になることもあるため、妻面の検査標記が印刷されています。
尾灯はON/OFFスイッチ付きです。
機関車、客車ともに交換用のカプラーやヘッドマークが付属しており、取り付けの様子は次回紹介します。