E501系は先頭部のディテールアップを行いました。まず、運転台の製作から。
ライトプリズムケースの上部に2mm×16mmに切ったt0.3プラ板を接着、運転台の土台にします。
裏側はこのようになっています。1mmの角棒を取り付けてのりしろにしています。
タミヤカラーのスカイグレイで塗装。
コンソールはTOMIXの209系1000番台からおゆまるで型を取りポリパテで複製し、タミヤカラーのジャーマングレイで塗装しす。
土台にコンソールを接着。この加工は昨年70-000形に施工したのと同じです。
運転台の天井部分は床板と一体成型でグレーでしたが、目立たないようにつや消しブラックで塗装しました。
次に、スカートを加工します。スカートは強度重視でかなり分厚くなっているので、薄く削って実感的にします。
基本編成のクハE501と付属編成のクハE500は、かつて電連を装備していた名残でスカートに欠き取りがありますが模型では再現されていないので、これも再現することにします。
パーティングラインを目印にして、余計な厚みを削っていきます。
パーティングラインに沿って定規を当て、カッターで切れ込みを入れます。
切れ込みを目印に、デザインナイフで押し切るようにしてギザギザにカットしていきます。
ギザギザの山をデザインナイフで削り、ペーパーをかけて平滑に仕上げます。
スカート側面裏側も削ります。左が加工前、右が加工後です。
4個中2個は電連の欠き取りを設けます。
加工を終えたスカートです。余計な厚みがなくなりスマートになりました。でも1個足りませんね。
もう1個は、加工中にデザインナイフの刃が深く入りすぎてしまい、そこから亀裂が進展して破断してしまいました。トミーテックお客様相談室に問い合わせてみましたが、パーツ通販はシステム変更のため一時休止中で、修理係に送付しての部品交換は加工品であることを理由に断られました(修理中に加工箇所が破損した場合、責任問題が発生する)。
そこで、ジャンク品の車両を探してスカートを移植することにしました。
いくつかの模型店を探しましたが残念ながら床下グレー仕様は見つからず、床下がダークグレーの旧製品を買ってきました。
失敗しないように気を付けながらスカートを加工し、プライマー処理をして鉄道カラーのねずみ色1号で塗装しました。
TNカプラー胴受けの横には、KATOのEF65 1000番台のジャンパ栓(Z03-1805)を取り付けました。正面から見て、クハE500は右、クハE501は左に取り付けます。
連結器カバーはKATOの651系用(Z04-9563)を使用しました。TNカプラー先端の突起とカバー裏の突起を切除し、ゴム系接着剤で接着しました。カバーの色は時代によって変わることがあります。今回は2014年の写真を参考に、クハE501-1003は塗装しないで白いまま取り付けて、それ以外のクハE500-3、クハE501-3、クハE500-1003はねずみ色1号に塗装してから取り付けました。
床下にはトレジャータウンの乗務員ステップ、銀河モデルのATS-P車上子、タヴァサのATS-Sn車上子を取り付けました。ATS-Sn車上子は車体の中心線上ではなく運転席側に寄せた位置に取り付けます。今回は中心線から1.5mmほどずらした位置に取り付けました。
スカートの加工と各種パーツの取り付けにより、より引き締まった顔立ちになりました。スカートと胴受けの間からちらっと見えるATS-P車上子が良い感じです。