再びTOMIXの207系の記事を投稿します。まず、床下の加工から。
207系は1997年のJR東西線開業に先立ちATS-P取り付け工事が行われましたが、模型では落成時の仕様を再現しているようでATS-P機器箱が再現されていないので、自分で取り付けることにしました。
バルディローズのATS-P3機器箱蓋を使用します。こんなマニアックなパーツが販売されていることに感謝です。
プラ板で箱を組み立て、ここに機器箱蓋を接着します。
組み立てたATS-P機器箱を先頭車の床下に取り付けます。取り付け位置はかけやま写真館のサイドビューを参考にしました。
3両編成(S編成)のサハ207-1100からは、コンプレッサーと空気タンクを切除しました。
加工後、床下全体を鉄道カラーのねずみ色1号で塗装しました。
スミ入れをして、床下機器ロックハンドルをクロームシルバー、高速度遮断器をスカイグレイで塗装しました。
動力車の床下は、機器のない部分をブラックアウト化しました。
塗装順序としては、最初に全体をつや消しブラックで塗装し、そのあとマスキングをしてねずみ色1号を塗装しました。
室内はクレオスのヘンプBS4800/10B21で塗装しました。もともとは自作Nゲージ仙台市交通局1000N系の室内を塗るために買った塗料です。
台車は全塗装はせず成形色のグレーの上からスミ入れをし、空気バネをつや消しブラックで塗装しました。
カプラーはTN化しました。
パンタグラフはねずみ色1号で塗装し、碍子をホワイト、擦り板をダークコッパーで塗装しました。避雷器とヒューズはスカイグレイで塗装しました。
次に、JRマークが入った運転台のコンソールを再現します。
ステッカーを自作しました。印刷後、つや消しクリアーを吹きました。
明るさや色味を変えたものを数種類用意し、この中からタミヤのジャーマングレイに最も近い物を選んで使用します。
ライトユニットを取り出し、コンソールにステッカーを貼り付けます。
コンソールのステッカーを貼っていない部分と、ステッカーの断面をジャーマングレイで塗装します。
ライトユニットから光が透けて乗務員室内がうっすら光ってしまっていたので、内部にポリエステルテープを貼って遮光しました。
車体に組み戻してみました。コンソールのステッカーと塗装の境界はフロントガラスの黒いピラーと重なっているので目立ちません。
今手元にある素材でできるディテールアップは全て終えました。4両編成はT4編成、3両編成はS3編成です。今後は乗務員ステップの取り付けと、マスキングテープを用いた座席モケットの再現を予定しています。