久しぶりに311000系の製作記を投稿します。ここ1か月ほどは台車や床下機器の工作をしていました。まだ作業は完了していませんが、現在の進捗を報告します。
GMの台車の側面を切り出し、下地にマルチプライマーを吹いてからねずみ色1号で塗装。
以前紹介した自作台車枠を黒く塗装し、これに台車側面を貼り付けます。
台車は3種類存在します。
左は電動車用で、DT50です。
中央は付随車用で、DT50ブレーキシリンダを切り取ってTR235風に加工しています。
右は中期抵抗車から改造された付随車用で、TR62です。
次に床下機器の組み立てに入ります。最初に、一番大きくて目立つ主変換装置(コンバータ+VVVFインバータ)をプラ板工作で作りました。グレーの部分はGMのバルクパーツから切り出してきました。
反対側から。この主変換装置はMCK01Cという型式のもので、東芝の製品を韓国の宇進産電がライセンス生産したものです。GTO素子を使用しており、日本の東芝GTO車と同じ音を出します。
この装置についてはこちらのサイトが詳しいです→VVVF web plus 韓国鉄道公社311000系
動力車は床下にウエイトが張り出しているため、左右で分割して作りました。
主変換装置をモハの床下に接着。床下機器は大きなものを最初に取り付けて、そのあとに細かいものを取り付けていったほうが全体のバランスがつかみやすく作業しやすいと思います。
床下機器の中で一番複雑で面倒だったのが主変圧器です。まず、このような箱を組み立てます。
箱の下部に、小さく切ったt0.3プラ板を縦に3枚並べて接着します。
t0.2プラペーパーを貼り付けて蓋をします。
さらに箱型の部品を取り付け。×型の部分はランナー引き伸ばし線で再現しました。
その反対側に、マイクロエースのE501系から型を取ってポリパテで複製したものを接着。
続いて、冷却風取入れ口と思しきものを作ります。
これらの部品をパンタ車の床下に接着し、さらに周囲に小さなパーツを配置していきます。
主変圧器は車体側面からは奥まった位置についているので、YouTubeの走行動画等からははっきりとした形状が確認できませんでした。そこで「主変圧器」をWeblio翻訳で韓国語「주변압기」に変換し、それで画像検索をかけたところ、車両に取り付ける前の変圧器単体の画像を見つけることができたので、そこそこ細かく作り込むことができました。
こちらのニュース記事の最後の写真です→http://kr.avingnews.com/news/view.php?mn_name=exhi&articleId=918408&sp_num=627
反対側。黄色い丸い部品もE501系から複製したものです。この丸いやつはまだ接着していません。この段階で接着してしまうと奥まった部分にエアブラシの塗料が届かなくなるからです。別に塗装して後で接着します。
パンタ車の床下全体像。さらにフィルタリアクトル等を取り付ける必要があります。
パンタ非搭載のモハ。こちらもフィルタリアクトル等を取り付ける必要があります。
サハ。床下機器の作業はあまり進んでいません。
これもサハですが、SIVやCPを搭載しているため床下機器は多めです。さらに空気ダメ等を取り付ける必要があります。
クハ。こちらもSIVやCPを搭載しており、床下の密度は高いです。プラ板で作ったパーツやポリパテで複製したパーツ、GMのバルクパーツのほか、鉄コレのパーツも使用しています。こちらも、空気ダメ等を取り付ける必要があります。
CPの配管は真鍮線で再現しました。
以上、床下機器の進捗報告でした。交直流電車なので搭載機器が多く、複雑な形状のものもあるので時間がかかっています。現時点で、床下の工作の7割くらいは終わったかなというところです。