311000系の製作を始めてからもうすぐ1年が経とうとしていますが、ようやく足回りの工作に着手しました。
試しに1両分だけ床板を作ってみました。これは車体の底の部分です。プラ板とプラ棒を貼り合わせ、台車取り付け部にM2ナットを接着しているのは過去作品と同様ですが、各部に改良を加えました。
ナットの接着には、これまではエポキシ接着剤を使用していましたが、今回は接着面のメッキを削り取ってゴム系接着剤で接着しました。右側がメッキを削ったナット。黄色っぽい金属の地肌が出ています。
これはk2さんに教えていただいた方法です。
床下機器接着部には窪みを設けて、GMの床下機器を取り付けやすいようにしました。
上側から見た様子。この上に室内パーツを取り付けます。
これまでは室内パーツ底面にナットを接着し、台車取り付けねじを貫通させることで床板と合体させていましたが、今回はナットではなく、M2タップでプラ材にねじ穴を開けることにしました。プラにねじ穴を開けるというのも、k2さんの手法を参考にしたものです。
このプラ材を、床板にねじ止め。
室内床面もプラ板を貼り合わせて製作。これをねじ止めしたプラ材に接着します。室内床面下側には窪みがあり、ここにプラ材がはまるようになっています。
接着後、ねじを外すとこんな感じになります。床板中央部にもねじ穴を開けて固定できるようにします。中央部もねじ止めすることで、床板の剛性を高めることが出来ます。
台車を用意し、再度床板を組み立てた状態です。座席も取り付けました。座席はこれまでは1mm厚のL字プラ材を使用していましたが、背もたれが分厚くなってしまうので今回はt0.5プラ板で作りました。
ボディ内側には、床板を固定するためのリブとツメを設けました。
ツメは3か所ずつ設置。ツメの位置は鉄コレを参考にしました。過去作品では車端部に取り付け座を設けてマグネットか両面テープで固定していましたが、リブとツメを用いた固定方法にすることで、よりスマートな構造となりました。
床板側面には窪みがあり、この窪みとツメがかみ合う構造になっています。
床板を取り付け。市販品と同様にボディを少し広げて床板を脱着します。
動力ユニットは鉄コレTM-14を使用します。こちらもT車と同様にリブとツメで固定する方法にしました。動力ユニット側面にプラ材を貼り付け、これにボディ内側のツメが引っかかるようになっています。
最初の自作Nゲージである仙台市交通局1000N系でもTM-14を使用しましたが、そのときは車端部にあるスペーサー取付穴にネジを通して車体に取り付けていました。これによりスペーサーが設置できなくなり、TN化は諦めざるを得ませんでした(スペーサーがTNカプラー取り付け座を兼ねている)。今回は取り付け方法を変更したことによりスペーサーを設置することが可能となり、TNカプラーを取り付けられるようになりました。