相鉄の魅力にすっかりハマってしまった私は二俣川の相鉄グッズショップに足を延ばし、事業者限定鉄コレを買ってきました。
相鉄限定の鉄コレはいろいろありますが、今回買ってきたのは新7000系の新塗装車です。1988年~1989年に製造されたVVVFインバータ制御車がモデルです。
先頭車と中間車の2両セットです。
それでは車両を見ていきましょう。まずは先頭車から。
造形はよくできていますね。実車の雰囲気がよく再現されています。でも、前面帯の端がはみ出しているのが残念…
スカートが無いため連結器周りがガランとしているので、ジャンパ栓やエアーホース、ATS車上子を取り付けると精密感が増しそうです。
ドア窓の「乗務員室」の文字が印刷済みなのはナイスですね。相鉄ロゴマークはデカールを貼ったような仕上がりで、少し段差になっています。
ブレーキディスクの目立つ台車は細かくシャープに作られています。
妻面側の屋根には配管のモールドがありますが、これは10号車のクハ7500だけの設備なので、1号車のクハ7700として使用するときは削り取る必要があります。
続いて中間車です。パンタ付き電動車のモハ7300です。
製品状態ではシングルアームパンタが取り付けられています。これは折り畳み不可能な鉄コレ仕様なので、Nゲージ化するときはTOMIX製品に交換することになります。
モハの台車はクハよりも軸距が長く、模型でもそれが再現されています。
付属品の展示用レール、クハ用アンテナ、動力車用台車枠、ステッカー。
この商品にはほかにパンタ無しの屋根も付属しているため、パンタ車の屋根をこれと交換することでパンタ無しのサハも作ることが可能です。したがって、複数個購入して必要な車両数を集めれば10両フル編成も再現可能です。
というわけで…
奮発して8箱買ってしまいました。
総勢16両です。中間車8両のうち4両をパンタ無しの屋根に交換し、サハ化します。先頭車は8両のうち2両使用します。これで10両貫通編成を作ることが出来ます。
ちなみに7751Fだけは5+5の分割編成のため先頭車4両、中間車6両です。これを作る場合は6箱で済みます。
サハ化した中間車。屋根をパンタ無しのものに交換し、台車は余剰となったクハから移植しました。床下機器はそのままですが、そもそも実車と異なるので、クハ、モハも含めて要改造です。
妻面の配管が付いたままとなっているので、削り取る必要があります。
さて、先頭車は8両の中から2両選べばいいわけですが、残念ながら塗装に不備があるものが多く、まともだと感じるのは2、3両くらいしかありませんでした。
例えば、ドア下部に塗料が回っていなかったり
前面帯の下に黒い塗装がぼんやりと吹き込んでいたり
埃の巻き込みや塗装のはみ出しがあったり
一番ひどいのはこれ。塗料が付いた指で触った跡がついていたり、ドアに黒い汚れがこびりついていたりします。
中間車にも、幕板の帯の乱れや剥がれがある車両がありました。
このように、塗装に問題がある個体が当たり前のように入っていてがっかりさせられました。この商品に限ったことではありませんが、鉄コレは造形は良いのに塗装が雑なせいで損をしているものが多いように感じます。値段に見合う品質ではないように思います。
そもそも、色のチョイス自体に違和感を覚えます。車体の大部分を占めるグレー部分は、模型では少し黄色味を帯びたベージュのような色ですが、実車では無彩色なグレーです。また、青いラインも模型では渋い色合いですが、実車はもっと明るくて鮮やかな色調です。この車体色のせいで、全体がくすんだ印象になってしまっています。
8000系の写真で代用しますが、実車の色はもっと爽やかな印象を受けます。
塗装が雑な上にそもそも色がおかしいとなれば、塗装をすべて剥がして自分で再塗装するのが最善策と思われます。前述のようにサハ化した中間車では妻面の配管を削り取る必要があり、その部分は必然的に再塗装が必要となりますが、元の塗装に合わせた色を作って部分塗装するよりは、全塗装したほうが均一な仕上がりになると思います。
以上、相鉄新7000系新塗装車のレビューでした。いろいろと残念な部分もありましたが、再塗装&ディテールアップを行い、超絶リアルな新7000系を作れるように頑張りたいと思います。
その前にKORAIL311000系を仕上げねば…