いよいよ先頭車の製作に取り掛かりました。まず、実車の形状を観察してみましょう。

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1000N系の先頭車の客室は中間車と同じ広さでさらにそこに運転台がついているので、先頭車の全長は22mほどあります。運転台部分は車両の先端へ行くにつれて幅が狭くなっていくため、車両側面が客室と運転台の境目で折れ曲がっています。屋根は丸みを帯びていますが車体前方にかけてだんだん平らになっていき、前面ガラスの上ではほぼ平坦になっています。

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前面はくの字型に折れ曲がっており、前面ガラスは曲面になっています。運転台側面には縦長の窓があります。

このように、1000N系の顔は一見シンプルそうに見えて意外と複雑な形状になっています。余談ですが、KORAIL(韓国鉄道公社)の1000系中期抵抗車は、この1000N系に似た顔をしています。中期抵抗車が登場したのは1986年で仙台市交通局1000系が登場した直後なので、ひょっとしたらデザインを参考にしたのかもしれません。

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KORAIL1000系 中期抵抗車(写真はウィキペディアよりお借りしました)
見た目は仙台市地下鉄に似ていますが、鋼製車体、抵抗制御、交直流車、標準軌とスペックは全く異なります。この車両もかっこいいですね。中期抵抗車は近年311000系の増備により置き換えが進み、近々引退してしまうようです。残念!

では、車両を組み立てていきましょう。

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裏打ちを貼り付けた車体。屋根にはアンテナを差し込むための穴を開けてあります。

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前述の通り、運転台部分で側面が折れ曲がっています。乗務員扉は透明プラ板を貼り付け、ドア窓をマスキングして塗装することにしました。ドア窓まわりの枠が非常に細く、プラ板を切り抜く方法だと切れてしまう可能性があるため、このような方法をとりました。

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裏から見るとこんな感じ。

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車体を折り曲げ、妻面取り付けまで行いました。これから前面を作っていきます。