松本清張さんの本を読むとは思っていませんでした。

 

学生の頃自宅にあった幾つかのサスペンス小説は読んだことがあって、とても面白かったのですが、一度読んでいるし今更という感じでした。

 

そんな中、石油製油所に関する小説が読みたいなと思っていた時に、検索してヒットしたのがこの本です。

 

安宅産業という実在のした会社がモデルになっていて、ニューファンドランドに製油所を建設しオイルショックで原油高になっている最中多くの負債を抱え倒産し、国からも破産影響が大きいと危惧された会社のようで、伊藤忠に吸収される形をとったようです。

創業家が骨董品の収集家であり、会社の資産として会社のお金で多数の価値ある骨董品を買っていたという一面もあるようです。その骨董品については山種美術館が引き取るという形にもなったようです。

 

さて、小説の中身ですが、ページいっぱいにぎっちり文字が詰まっていて、ページ数も500ページ超えの超大作です。

 

本を読むのが得意ではない自分には読むのが疲れますね。

 

小説途中にでてくる製油所や石油に関する知識をネットで調べながら読みました。

 

松本清張さん言えば、ミステリー小説作家というイメージだったのですが、こういう経済小説を書いていたんだと意外に感じました。

 

昔何冊か読んだよなぁと回顧しながら読みました。

 

題材としては面白かったですが、かなり冗長で中身が分かりづらいなという感じでした。

 

石油について少しイメージが湧くこともあったので、まあ読んでよかったかな。