狭小住宅を読んで面白かったので、新庄耕さんの本を、もう一冊読んでみました。
地面師という言葉は、積水ハウスの巨額詐欺事件で初めて聞いた言葉でしたが、不動産業界では昔からあったのでしょう。
積水ハウスの事件を元に書かれた小説なのでしょう。
不動産取引関連のことが何か詳しくなるかなと思ったんですが、それなりに小説を読んでいたおかげで、特段新しい知識は吸収できませんでしたが、新庄さんの小説はいろいろ取材しているのか緻密で面白いです。
最終的に地面師が詐欺に成功する痛快小説かと思いきや、そこもいろいろな要素を盛り込んでいて、しかもその構成がしっかりしているなという感じでした。
文才のある人は違うなと、感心しました。
積水ハウスの事件をぐぐってみたら、ちょうど殺人事件で話題になっているフィリピン人が関連があるかもということ匂わす記事が文春からでていて、そこままたタイムリーで驚きました。