あしたの少女 〈다음 소희〉 | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

〈ヒューマン〉

  監督:チョン・ジュリ

  出演:ぺ・ドゥナ、キム・シウン



コールセンターで働いていた実習生(高校生)が自殺をするという、実際にあった事件を元にした作品でございます。

 

実にリアリティがあり、決して他国だけの問題ではないと身につまされる社会問題。

 

日本でも有名企業に勤め、追い詰められて自死した事件がありましたよね。報道されない同様の事件も数多いのではと思います。私の身近にもいるくらいなので。

 

第三者的に見ていると、死ぬくらいならなぜ逃げない?と思うんだけど。当事者って逃げられない。逃げちゃいけない、迷惑がかかると思い悩む。そもそも、辞めるとか逃げるという選択肢を選べない人達が一定数いるんだよね。

 

この作品でもそうであるように、学校や親の「辞めさせたくない」「辞めたら困る」という気持ちが刷り込まれている場合もあるよね。世間のプレッシャーとかもさ。


韓国は日本の比じゃないくらいの学歴社会らしいので。高卒で働くという難しさが、想像以上の悪しきドラマを生んでしまうのかも知れません。

 

前半が高校生の現実。後半は刑事映画という感じで。個人的にはちょっと分断し過ぎかなと。2部構成タイプであっても、もう少し両者が融合している方が個人的には好みです。(単に構成に対する好みのお話)