〈サスペンス・メロー〉
監督:パク・チャヌク
出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ
『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督。
監督作品にありがちな濃いめなエロスは今回は無し。大人のロマンスでございます。
ただ、文学的で多少難解。直接的なエロスの代わりに、感情の駆け引き的な部分が大半なんですよね。
時系列や空間を惑わす手法であるが故、その独特な二人のやり取りに付いていくのも大変なのに、韓国人と中国人という言葉の壁もあるので。どちらにも属さない人間にとってはかなり辛い。
翻訳して文字にしては決して伝わらない言葉の妙みたいなものも多かったし。その辺は非常に残念でした。
一緒に観たお姉さまが映画館を出た時、「タンウェイさんは凄いなぁ、色んな顔を見事に演じている」と感心しておりました。
ほんと、さすがの演技力で。観るものを惑わせてくるんですよ。悪女なのか。純愛なのか。さぁどっち。的な。最後まで分かんないんだよなぁ。そこが一番面白かったかも。
だからこそ彼女の最後の行動が効いているんだよね。彼の人間性を思い出すと府に落ちる。彼女が何を望んだのか。
コ・ギョンピョさんやイ・ハクジュさんも出てるよ。
あと、個人的なイケメン枠は特別出演のユ・テオさん。ほんのちょびっとだけですが。イケメン万歳。ありがとね。