<ドキュメンタリー>
監督:チェ・スンホ
こちらも『共犯者たち』と同じ、チェ・スンホ監督のドキュメンタリー。
北朝鮮スパイ捏造問題を追っております。
これまた、見終わった後にイライラ最高潮。
しつこく言うよ。
Shame on you! 恥を知れ!
いくつかの事件は2000年代に入り無罪判決を受けたりしているけれど。その恐ろしい捏造を行った(行わせた)上部の人間達は結局、一切の責任を負っていない。
どういう人間達なんだろうか。恥とか良心とか。ほんの少しでも無いんだろうか。とんでもない事をしでかしておいて。終わった事だと。やるべき事をやっただけだと、心からそう思っているんだろうか。
人生を狂わされ、心を壊された人達に、わずかながらの贖罪の気持ちさえ持ち合わせていないように見える彼等。
実際、ジャーナリストが突撃した時、当人はヘロヘロと笑っていたよ。
拘束され、拷問され。
韓国映画で何度となく見て来たけれど。。。実際の被害者である在日の男性が語るシーンではもう、呼吸出来ないくらい胸が苦しくなった。
当たり前だけど、映画などでは表現できないほどの苦しみを味わい。生き残った方なんだもの。
「もう、思い出したくない・・・」彼のその言葉が全てなのかも知れない。
語り継がなくてはいけない。告発しなくては何も変わらない。
そうであっても、やはり。
苦しんだ方々にはせめて、残りの人生は穏やかに。なるべく笑って過ごして頂きたい。心からそう願ってしまうのもまた、本心です。