<LOVE・コメディー>
監督:ジョン・M・チュウ
出演:ケン・チョン、オークワフィナ
王道ラブコメ。笑って泣ける、可愛らしいシンデレラストーリー。
何よりも。ほぼ全キャストがアジア系、と言うのがこの作品の特徴なの。ハリウッドにおけるアジア系の扱いを考えたら大変な事だよ。大騒ぎだよ。
中国系をはじめ、韓国系、日系・・・バラエティー豊かなアジア系の皆様が出演されております。
で。
出演者のとこに書いてます韓国系ケン・チョンさんは、(ママが韓国系)オークワフィナさん演じる、主人公の親友のパパで。期待通りのアホアホっぷり。裏切りません。
私、彼のスタンダップ(漫談)が大好きで。大笑いしちゃうんだよね。超下らないんだけど。間違いなく面白い。
オークワフィナさんの流れるようなセリフまわしもかなりツボでした。『オーシャンズ8』の時より好き。面白かった。
彼女の家族みんながクセのあるキャラで。重要なスパイスになっております。
基本的にはごく普通のラブコメ。ヒネりも無いし。
庶民が大金持ちと付き合うと大変だぞと言う。昔から続く、とても分かりやすい内容。
女性達の風貌がみんな似たり寄ったりなのがちょっとマイナスポイントかな。あれ?これは誰だったっけ?ってなりがちなので。
まぁでも、キャラがマンガみたいにハッキリしていて。最後まで飽きずに楽しめる作品ですよ。
実は私も経験あるんだよ。
アメリカのサンクスギビングって、家族で過ごす、まぁ、日本で言うお正月みたいな雰囲気なんだけど。
私は寮にいるって言ったら、当時のボーイフレンドが「独りなんてかわいそうな事はさせられない」って。実家の集まりに連れて行かれたのさ。。。いや、独りでも何の問題もないし。大体そんな、家族に会うような深い仲じゃなかったのだが。逆にそのせいで、軽~い気持ちで行ったのが大間違い。
かなりの大金持ちだったので。ビビったぜい。行く前に言えよ、って言うね。
なので。ちょうどこの作品に出て来るエピソードが、まさに「あるある」でしたわ。
その時の家族は少々気取ってはいたものの、日本人と話すのが初めてとかで。面白がってくれたふしはあったので。そんなにイヤな想い出ではないのだが。
数年前、マレーシア人の結婚式に出た時は酷かった。
友達は主役だから当日は一緒にいられない。その代わりに彼女の友人達を紹介してくれたんだけど。
胸クソ悪い、まさにこの作品に出て来る金持ち女みたいなのばっかりで。明らかに庶民を見下していて。超バカにしていて。この作品の舞台そのものの場所で、本気でイヤな目にあったのよ。二度と金持ちの結婚式なんて行くもんか!と叫んだわ。
勿論結婚式なんだから、明るく笑ってお祝いして帰って来たさ。頑張ったけど。イヤな想い出(涙。
ちなみに。
この作品の結婚式シーンはとってもステキよ。感動的でウルっときました。超おすすめポイントです。
まぁそんな風に。20代の頃の色んな想い出が頭をめぐり。ちょうど、『ソウルへGO!』を観た時と同様、楽しくも複雑な気持ちになった作品でございました。