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<サスペンス・家族>

   監督:アニーシュ、チャガンティ

   出演:ジョン・チョー、ジョセフ・リー

 
 

アメリカ映画です。

主演のジョン・チョーさんはアメリカ国内のみですが、弟役のジョセフ・リーさんは韓国ドラマ、『私たちが出会った奇跡』←EXOカイ君が出てるやつ、にも出演されているので。一応書いておきますわ。

 

全編、PC画面のみ、という。とても斬新な作品で。

これがなかなか面白い。

PCにさほど縁が無いタイプの方は、直ぐに置いていかれちゃうかと推測されます。かなりの勢いでサクサク進んでいくからね。

ま、昨今は日常的にPCやSNSと関わっている人間が多いので。問題なくグイグイと引き込まれていく事でしょうけど。

一緒に観た旦那は、XPの写真保存がどうのMacがどうのと色々言ってたけど。。。ま、そんな事は放っておいて(笑)。

 

ネット、SNSあるある、に。大きく納得。

SNS内の希薄な人間関係とか。事件が騒ぎになると、急に便乗してアクセス稼ぎにいそしむ奴等とか。

当たり前に利用しているツールが、いざと言う時にどれだけ助けにならないのか。逆に、どれだけ助けて貰えるのか。そして。。。どれだけ恐ろしいものなのか。

 

消えた娘を探すパパさん。。。PC系の仕事で良かったね。何も知らないパパだったら、「パスワード知らないや」で終わりそうだもん(笑)。

よどみなく進んでいくPC画面。とても気持ち良かったです。

 

それにしても。

欧米におけるアジア系への扱い、変わってきたね~。私がアメリカにいた頃なんて、アジア系が主役をはるなんて夢のまた夢だったもん。

ジョセフ・リーさんのように、長身でハンサムなアジア系俳優さんはいたけど、常に誰かの昔の彼氏とか。見合い相手とか。端役ばっかり。。。まぁ基本的にその辺は、今でもそんなに変わっていないし。

どちらかと言えば、ジョン・チョーさんのような典型的アジア人ビジュアルの方が、逆に大きい役を貰えるのも、今も昔も似たようなものだけどさ。

 

日本人って良く勘違いしてるんだよね。「なんでこんな人・・・」「もっと長身でカッコいい日本人いるのに」とか。

いや、欧米の方々にとって、「長身でハンサム」なんていくらでもいるんだから。アジア系にそこは求めてないんだわ。

 

まぁ、その辺の需要は何十年経っても劇的変化は無いものの。。。バンタンを見よ!

わたしゃぁ、国連のスピーチが始まって直ぐ、ボロ泣きでしたよ。

エンタメって本当にスゴイわ。

歴史の転換かも知れないし。一瞬の迷いかも知れない。それでもやっぱり、こうやって「当たり前」が変わっていくエンタメの力って。感動です。ほんとに。

 

脱線しましたが。とにかく。

心地良いスピード感で見せる、ネット社会の希薄さと、相反する親の深い愛情。

親子の絆という原始的な感情を、現代の技術を利用して取り戻していく様がまた、面白いね。

 

これがごく普通の作品なら、パパの行動ウザイ、で終わりそうだけど。PC画面のみ、という斬新な展開が逆に、少し引いて見守る事が出来る心地良さを生んでいる気もするよ。