<パニック・ヒューマン>
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、マ・ドンソク
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180730/16/kmov/bc/d9/j/o0810108014238352484.jpg?caw=800)
まさか、パニック映画で泣くとは思っていなかった。ビックリした。
コン・ユさんは勿論、ドンソクおじさんも。本当に素晴らしかったわ。
ゾンビ映画は数々観てきましたけど。。。かなり好きかも。
何より、私の中で長年、パニック映画の不作が続いておりまして。。。と言うのも、昔ながらの単純なパニック映画ではつまらないと思うのか、イヤに家族愛だのラブストーリーだのを濃いめにぶっこんでしまう作品が多くてさ。
結果、パニックもヒューマンも中途半端なのよ。
パニックとして単純に楽しむには物足りず。ヒューマンものとしても感情移入し切れる程のストーリー性も無い。と。
それがそれがそれがぁ~!
いいのよ。いいの。この作品は、その辺のバランスが非常ぉ~にいいのよ。
迫力のパニックシーンと、家族&人類愛の融合が絶妙ですのよ。
子役のキム・スアンちゃんが。これまた素晴らしい。
前半は、パパとの確執を滲ませる、超抑えた演技。そして後半は観る者の涙腺を見事に崩壊させる迫力の演技。
そのメリハリったら。本当にお上手。素晴らしい。
キム・ウィソンさんも凄かった。
性格の悪いオッサンを見事に演じ切って。韓国中で嫌われ者になっちゃったんじゃないかって。ちょっと心配なくらいよ。
「一日でもマ・ドンソクになって愛されたい」ってSNSでつぶやいたって記事を読んだけど。
その後、お元気ですか(笑)?
けどさ。
実際、あのレベルのパニックになったら、人間はみんな他人を思いやる余裕なんて無いだろうし。取り敢えず自分と家族を守ろうとするのは、当然の本能なんだろうと思うよ。
もうあそこまで行くと、性格が良い悪い、行動が正しいとか間違っているかではなく。人間の生存本能、恐るべし、って事なんでしょうね。
ハリウッド映画じゃやらないだろうなぁと思われる演出、やっぱり今回もあったわ。
恐ろしいゾンビ攻撃が続きまくるのに、コン・ユさんの見せ場的な部分は不自然に美しかったり。←見れば分かる。
「それあり?感」も。。。そりゃ無理あるわぁ~と、ちょこちょこ突っ込んでしまうのは、韓国映画あるあるですが。
小さい事は気にしないぃ~。大きい矛盾も目をつぶるぅ~。
それがまた、韓国映画を面白くしているのは間違いないので。良いじゃないですか!
だから韓国映画が好きなのよぉ!と。今一度、思い切り叫びたい私です。
そうだ。でも。ひとつだけ。ヒドイのがあった。
お婆さん(妹)役のパク・ミョンシンさん。あれはヒドイ。
需要な役どころだから、無理にでも彼女を起用したかったのかどうか知りませんけども。
どう見てもお婆さんコスプレ。しかもかなり低レベル。
あれじゃぁ本人もかわいそうだよ。演技より、そのコントみたいな扮装が気になっちゃったもん。
トップバッターのシム・ウンギョンさんは期待を裏切らず。さすがだわ。。。いや、実際。感染者を演じた俳優さん達、みなさん素晴らしい!拍手を送ります!
最初から最後まで、お休みするところは一切ないですからね。
ハラハラドキドキ。
私が観た時も、平日なのにかなり人が入っていましたし。私が宣伝するほどの事は無いのかも知れませんが。
ぜひぜひ、たくさんの方々に観て頂きたいです。