新感染 ファイナル・エクスプレス <부산행> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<パニック・ヒューマン>

     監督:ヨン・サンホ

     出演:コン・ユ、マ・ドンソク

 


まさか、パニック映画で泣くとは思っていなかった。ビックリした。

コン・ユさんは勿論、ドンソクおじさんも。本当に素晴らしかったわ。

 

ゾンビ映画は数々観てきましたけど。。。かなり好きかも。

何より、私の中で長年、パニック映画の不作が続いておりまして。。。と言うのも、昔ながらの単純なパニック映画ではつまらないと思うのか、イヤに家族愛だのラブストーリーだのを濃いめにぶっこんでしまう作品が多くてさ。

結果、パニックもヒューマンも中途半端なのよ。

パニックとして単純に楽しむには物足りず。ヒューマンものとしても感情移入し切れる程のストーリー性も無い。と。

 

それがそれがそれがぁ~!

いいのよ。いいの。この作品は、その辺のバランスが非常ぉ~にいいのよ。

迫力のパニックシーンと、家族&人類愛の融合が絶妙ですのよ。

 

子役のキム・スアンちゃんが。これまた素晴らしい。

前半は、パパとの確執を滲ませる、超抑えた演技。そして後半は観る者の涙腺を見事に崩壊させる迫力の演技。

そのメリハリったら。本当にお上手。素晴らしい。

 

キム・ウィソンさんも凄かった。

性格の悪いオッサンを見事に演じ切って。韓国中で嫌われ者になっちゃったんじゃないかって。ちょっと心配なくらいよ。

「一日でもマ・ドンソクになって愛されたい」ってSNSでつぶやいたって記事を読んだけど。

その後、お元気ですか(笑)?

 

けどさ。

実際、あのレベルのパニックになったら、人間はみんな他人を思いやる余裕なんて無いだろうし。取り敢えず自分と家族を守ろうとするのは、当然の本能なんだろうと思うよ。
もうあそこまで行くと、性格が良い悪い、行動が正しいとか間違っているかではなく。人間の生存本能、恐るべし、って事なんでしょうね。

 

ハリウッド映画じゃやらないだろうなぁと思われる演出、やっぱり今回もあったわ。

恐ろしいゾンビ攻撃が続きまくるのに、コン・ユさんの見せ場的な部分は不自然に美しかったり。←見れば分かる。

「それあり?感」も。。。そりゃ無理あるわぁ~と、ちょこちょこ突っ込んでしまうのは、韓国映画あるあるですが。

 

小さい事は気にしないぃ~。大きい矛盾も目をつぶるぅ~。

それがまた、韓国映画を面白くしているのは間違いないので。良いじゃないですか!

だから韓国映画が好きなのよぉ!と。今一度、思い切り叫びたい私です。

 

そうだ。でも。ひとつだけ。ヒドイのがあった。

お婆さん(妹)役のパク・ミョンシンさん。あれはヒドイ。

需要な役どころだから、無理にでも彼女を起用したかったのかどうか知りませんけども。

どう見てもお婆さんコスプレ。しかもかなり低レベル。

あれじゃぁ本人もかわいそうだよ。演技より、そのコントみたいな扮装が気になっちゃったもん。

 

トップバッターのシム・ウンギョンさんは期待を裏切らず。さすがだわ。。。いや、実際。感染者を演じた俳優さん達、みなさん素晴らしい!拍手を送ります!

 

最初から最後まで、お休みするところは一切ないですからね。

ハラハラドキドキ。

 

私が観た時も、平日なのにかなり人が入っていましたし。私が宣伝するほどの事は無いのかも知れませんが。

ぜひぜひ、たくさんの方々に観て頂きたいです。