哭声 コクソン <곡성> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<スリラー・ミステリー>

  監督:ナ・ホンジン

  出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン

 

今回の主役はなんと言っても、國村隼さんですわ。

韓国の映画祭で賞まで貰って。素晴らしいですね。

 

私は以前から、彼のお声が大好きなんですよ。ソフトなのに重みがある。不思議な、唯一無二のお声だと思っていて。。。今回は(ラストを除いて)ほぼそのお声は堪能出来ないのですが。

取り敢えず。すさまじい熱演で。彼のシーンだけでも、かなり満足出来ました。

 

表面的な意味で言えば、『ゾンビ』『オーメン』『死霊のはらわた』etc。。。的な。全部入ってまして。その辺が苦手な方、観るのは止めておいた方が良いかもねぇ~。

 

映画館を出る時、後ろの女子二人のうちの一人が、「さいあくぅ~失敗したぁ~、アナ雪みたいのが観たかったぁ~」って。騒いでましたよ。

アナ雪タイプじゃない事は、ポスターを見ただけでも分かりそうなものだけど(笑)。

相方の付き合いだったのか。何も考えずにヒマだから来ちゃったのか。分かりませんが。かなり後悔しておりました。

 

で。

個人的には。。。嫌いではない。

けど。積極的に好きでもない。

 

取り敢えず感想は、「凄いもの見た~!」って感じ。

聖書に由来する内容らしく。。。その辺に疎いのが一番の原因かと思いますが。

 

この作品に限った事ではないけれど。

信仰、迷信、同胞意識による他者の排除、又はそれ故の(仲間に対する)村八分。

脈々と続いている行為であっても。

表面的には正義であり、家族や生活を守る為の当然の行為であっても。

時に自分や、守りたかったはずのものまで破滅させてしまう。

 

実際、私みたいな無神論者が、この作品の深い部分を理解するのは無理なんだと思うの。

でも、そういう、人として、社会の一員として、一連のストーリーの流れを追うだけでも、十分楽しめる作品だとも思うのよ。

「信じなければ救われない」とか「悪魔はなぜ生まれるのか」とか。人の心の根本みたいなものは、数々の作品で見て来たし。実体験してきたものなので。

キリスト教徒ならずとも、共通して理解出来る部分だものね。

 

そうだ。あと。言いたい事があった。

今回、大声でペチャクチャしゃべってる男女二人組がいて。

CM中は我慢します。欲を言えば、新作映画の紹介あたりには黙って欲しい。。。けどまぁ、そこも我慢しましょう。

けどけどけど!

本編が始まっても止めなかったのよ。

それはルール違反でしょう!絶対にダメでしょう!

 

そう思って、私が振り返ろうとした時、女性の方が注意してくれて。一旦は黙りましたが。やっぱりダメだね、あぁいう輩は。

結局最後までヒソヒソやってましたわ。最悪だよ。

多分、注意されなかったら、もっと自由におしゃべりしてたでしょうね。

注意してくれた女性の方、本当にありがとう!心からお礼を言いますわ。

 

けど。考えてみたら。

ここまでのアホに遭遇したのは今回が初めてなんだよね。

と言う事は、みんなちゃんとルールを守っているという事。皆さまにもお礼を言いたいですわ。

そして。これからも気持ち良く、一緒に映画を楽しみましょうね!