<家族>
監督:イ・ジョンヒャン
出演:ユ・スンホ、キム・ウルボン
泣きました。
泣くんだろうなぁ~と分かっていても。そりゃぁ泣くわ。「老人」と「子供」なんて。涙腺崩壊二大スターだもん。
内容は、ど田舎のおばあちゃん家に預けられた小学生のひと夏の物語。で。ほんと、それだけなんだけど。
口のきけないおばあちゃんが。そりゃまぁ本当に、絵に描いたような田舎の老婆で。
最近は全く田舎と交流がないので分かりませんけど。昭和の時代。私が子供の頃には、こんな感じの方は田舎にいけば普通にいたよなぁ。ちょっと懐かしい感じ。
都会、少なくとも私の周りでは、もう全く見かけませんから。みんな小綺麗にしているし。
でもね。その、典型的なおばあちゃんがもう、そこにいるだけで涙を誘うからね。
演じている方は女優さんではなく、一般人だと言うから。その辺がまさに、「狙っていない」自然さで。哀愁が漂いまくっちゃってるんでしょう。
子役時代のユ・スンホさん。
都会型の悪ガキを淡々と演じています。さすがね。
役のせいもあり、韓国映画の子役にみられる「超かわいい!」という感じではないけれど。いち役者として、既に成り立っている感じが。スゴイなと。
私もワガママな悪ガキだったから。たくさんたくさん迷惑をかけて来たけれど。基本的に、あぁいうガキになるんだよ。親が愛情を注いでるヒマがなく、物だけ与えられてほっとかれている子供って。
親のエゴや、ダメ親に振り回されるうち、そんな愛情の求め方しか出来ない子供になっちゃうんだよなと。改めて思ってみたり。
そこもまた、切ない部分でしたわ。人ごとじゃないせいか。
残念ながら、親&血の繋がった人間達の愛情を上手に受け取れなかった私なので。
おばあちゃんの愛情をしっかりと受け止める事が出来た少年が本当に羨ましく。今後も、ワガママな母親のせいで苦労するんだろうなぁと思いつつも、誰かが間違いなく自分を愛してくれていると気付くことは、今後の人生に大きなプラスになるんだろうと。強く感じておりました。