<SF>
監督:チャン・ソヌ
出演:イム・ウンギョン、キム・ヒョンソン

惜しい。
「マッチ売りの少女」の下りなんかは、かなり好きなんだけど。
ジュード・ロウさんの『イグジステンス』という映画がございまして。十数年前の作品ですが。
自分の肉体とゲーム機を直結して、ゲーム世界に入り込むという。当時としてはかなり斬新な発想。
私のお気に入りなんだけど。退廃的で。グロくて。人にはおススメ出来ない系です(笑。
病んでるから。不思議でグロいやつ、大好きだから。
バーチャルリアリティ的(当時)最先端の発想ながら、間違いなく退廃的な世界感。いいね。やっぱり好き。
「退廃」と「チープ」は紙一重だから。そこで好き嫌いが分かれるところもあるけれど。
名作と言われるハリウッド映画に見られるような、人間のドロ臭さを描いた深みのある「退廃」は勿論、ミニシアター系で賛否分かれるような、ダメ人間的チープな「退廃」も。
私は両方、それなりに好きなんですよ。
ま。つまり。
そんなテイストもちょこっと含んでいるのですよ。この作品は。
でも。大失敗した。って感じです。
『マトリックス』をはじめ、どっかで見た感満載なのですが。それは韓国映画に良くあることなので。置いといて。
お金をたくさん使ったみたいなのに。
みんなの大好きな「ゲーム」を題材にした、みんなの大好きな「アクション」映画。なのに、みんなの心は掴めず。
しかも。
不思議世界好きな一部マニアの心さえも、全く掴めなかったしね。残念ですわ。