<ヒューマン・実話>
監督:カン・デギュ
出演:キム・ユンジン、ナ・ムニ
いやぁ~スゴイね。何がって、この、犯罪者も被害者です系の徹底した描き方。
この勢いあればこそ、みんなが感情移入⇨涙ボロボロ路線に持っていける訳ですから。
刑務所がなんだか、ちょっとキビシ目の学生寮みたいなんだもん。
刑務官は完全に「お友達」だし。
私みたいな人間は、そこで白けちゃうんだけど。。。実話ベースなんだって。
そう聞けばまぁ仕方ないか。ってなるね。刑務所の描き方うんぬんはともかく。何かを変えようとみんなが団結した辺りが実話なのでしょうから。
そして、そこが一番描きたい部分なのでしょうから。
男性側に問題があって罪を犯してしまった女性達。というところがポイントなんです。
横領する女の影には必ず男がいる、というのは定番で。昔からよく聞くお話。
女性犯罪の場合、男絡みっていうのは確かに多いみたいだし。
浮気している旦那と女を轢き殺す・・・のはやり過ぎにしても。
夫の暴力に耐え切れず、とか。義父に襲われそうになって殴っちゃうとか。その辺りは誰にでも起こる可能性があるレベルですしね。
子供達との関係も深刻。
犯罪者の親を持つ子供達。本人には何の罪もないはずなのに、確実に一緒に罪を背負わされてしまうのが常ですから。その点は誠に不条理。
それもまた、女性犯罪の影にある大きな問題。と言えるでしょうね。
刑務所の描き方に対しては『7番房の奇跡 』のようにファンタジーだと思えばOK。
これまた『七番房』と同様、それはそれはラブリーな息子役、イ・テギョンちゃんの可愛さと相まって。それなりに楽しめると思います。