<サイコ・サスペンス>
監督:キム・インシク
出演:キム・ヘス、キム・テウ
こういうの、好きなんだなぁ。
精神的に追い詰められていくやつ。ってまぁ、追い詰められていくのは私じゃなくて主人公だけど。
そうなの。
本当は、観ていて自分も一緒に、精神的にどんどん追い詰められていく感じだと、もっと面白いよね。まさにドキドキ。ハラハラ。ワクワク。
これはまぁ、それ程でもない。冷静に観られちゃったし。
でも。
キム・ヘス演じる主人公が壊れていく姿はとても怖くて。でも、魅力的。
正直、安っぽいっちゃぁ安っぽい。
『悪い女』とか『ウエイト』くらい、とことんイっちゃえば、安っぽいとは言わないんだけどさ。
多分あちらは、とことん退廃的なんだよ。それに比べるとこちらはまだまだ普通で。物足りない。
ヘスさんの魅力を使って、怪しい雰囲気を出そうとしているのでしょうが。いや、それは成功していますけれど。
そればかりに頼るとこんな風に、何か足りない感じが拭えなくなっちゃうのかも。