あいつの声 <그놈 목소리> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<サスペンス・実話>

 監督:パク・チンピョ

 出演:ソル・ギョング、カン・ドンウォン



カン・ドンウォンさん出演作ですが。。。ほぼ出ていません。

声だけなの。

 

実際の事件を元にしていると言うのは知っていたものの、(携帯電話とか諸々、時代設定は別にしても)なんだか全体的に古っぽいなぁ~、などと、薄々感じつつも。

ヒヨッコ韓国映画ファンの私は、普通に新作だと思って観ていたのですが。

 

なぜか今新作DVDになっているだけで、2007年の作品だったのね。

納得。

 

実際の未解決事件が題材なので、あまりストーリーがどうのとは言えないのだけれど。

映画として発表するからには、それなりの脚色がなされていて当然な訳で。それぞれの脚色量は作品によって全く違ってくる。

この作品はどちらかと言うと、極力脚色を抑えている感じ。

 

なので余計、警察を筆頭に、親や子供のキャラ作りがどうも気になって。。。全く魅力的じゃないんだもん。

特にバカっぽい警察とかね。ムダにコミカルに描いてしまっているし。

子供のおデブっぷりを不必要と思われるほど強調しているのも違和感。ストーリーがシリアスになり過ぎないようになのか。知りませんけど。

そこはちょっと。嫌な感じだったな。

 

脚色を抑えた作りと、最後に流される本物の音声と情報。。。解決を願っている映画製作スタッフ陣の心は十分伝わりますけどね。

 

殺人の疑惑 』も。

個人的はあちらの方がずっと引き込まれて。脚色が強い分、サスペンス映画として十分に成り立っているかな。

殺人の追憶 』もそうね。

あちらはまた別の未解決事件が元で。老舗。

殺人の告白 』。イ・ジュンさんのドラマ、『カプトンイ』。。。この二つは相当脚色されていて、全く別物と考えて良いかとも思いますが。

 

ついでに。こちらも別事件。『カエル少年失踪殺人事件 』。

 

そこにはただの娯楽という以上に、事件を風化させず伝えていきたいという思いも含まれているんですもんね。

映画なんかじゃとても伝わらないくらい大勢の人達が泣いて。悩んで。苦しんで。。。そう考えると、通常のエンターテイメント作品とは違う、独特な後味が残る作品です。