『ビー・デビル 』上映後、岩井先生のトークショーという企画で。
私、もっと過激なのかと思ってたよ。案外普通だった。
まぁ、マニア向けじゃなく、一般人向けのトークショー扱いって事なのでしょう。
テレビ入ってないんだから、とんでもない話するんだろうなぁって勝手に期待し過ぎてたのもある。
先生って、案外マトモなんだなぁ。。。いや、いい意味で。
私の友人たちの方が。。。とんでもない(笑)。
勿論、先生が友人たちとお酒でも飲んでる時は、もっと激しくハジケているんでしょうけど。
今回もお酒飲みながらのトークでしたけど。枠は飛び出してなかったね。
映画の話は少し。後はお仲間の話とかね。
キム・ギドク監督が好きって言ってました。。。草なぎ君と同じで。急に親近感沸いちゃうんですよねぇ~。
嬉しいです。
トーク全体としては、何度もうなずいていましたわ。私。
「分かるわぁ~」「だよねぇ~」って。
逆に、「とんでもねぇ~!」「なんだそりゃぁ~?」なんて一つも無かった。。。だからほら、普通なんだってば(笑)。
映画の話で共感したのは。。。傍から見れば、島のみんなは完全に狂っているとしか思えない訳なんだけど、「彼らにしたらそれが常識」、って事。
「おかしくなるのは個人単位ではなく、カップルや家族などのグループ単位」なんだって。
なるほどね。
映画ほど過激じゃなくても、田舎ならではの常識や、家族だけのルール的なものってあるもんね。それが他人からするととんでもなくおかしな事だったりする。
いたなぁ~。同級生で。
学食でカレー食べる時、ぐっちゃぐちゃに全体をしつこく混ぜてから食べるんだよね。
みんなが「汚いよぉ~」って言っても全然気にしない。
で。
ある日、その子の家にお呼ばれしまして。カレーが出て来まして。
ええ。
家族4人、ぐっちゃぐちゃに混ぜてました。まさに家族の常識。
逆に、混ぜないで食べてる私がおかしい?って思っちゃうんだよね。ちょっと恥ずかしがりながら食べたくらい(笑)。
映画以外の話でも、共感する話がたくさんあったわ。
一番大きくうなずいちゃったのが、「韓国には少女時代的なお姉ちゃんとパンチのオバちゃんとの間のグレーゾーンがいない」ってやつ。
キレイなお姉ちゃんが次の瞬間、パンチパーマをかけたオバちゃんに変身しちゃうとしか思えないって(笑)。
まさに、トークショーのお客様たちがそのグレーゾーンなんだけど。私も含め。
オシャレして遊んでる中年女性とでも言うのでしょうか。
ほんと、そうなの。
韓国ってそのグレーゾーンを余り見ない。ずっとそう思ってた。
韓流ブームの時、韓国の中年女性達のインタビューで見たことあって。
日本の中年女性のように、若い男子にキャーキャァー言って遊んでるなんて信じられない!って驚き&呆れてた。
・・・って事は、彼女らは何をしているのか。。。家で子育てだけしてるのか。仕事と家の往復だけなのか。高尚な趣味でもお持ちなのか。
相当の学歴社会だから、私達世代だとちょうど子供の受験だ何だで必死だという可能性もあるかな。
とにかく。
日本の中年女性みたいにハッチャケてる人が少ないんだろうね。
だからソウルとかでは、余りその手の女性を見かけないのでは?単なる持論だけど。
韓国女性だって色んなタイプがいる訳だし。。。日本女性だって、みんなが同じじゃないもんね。
私の友人の中に、「普通は」とか「一般常識では」とかが大好きな子がいて。
どうも私のようにハッチャケ気味の同年代が気に食わないご様子。
仕方ないけど。
彼女は彼女で、その中で生きていればいいと私は思うんだが。それが幸せなんでしょうから。。。ただ、私に強要しないでね、ってこと。
多分、自分と全く違う生き方を認めてしまうと、自分を否定する事になると思い込んでいるのかも。
全くそんなことないのに。あぁ、勘違い。だね。まさに。
どんな生活でも、自分で納得していればそれで良し。でしょ?
ただ、文化だか習慣だか知らないけど、鬱積に鬱積を重ねた中年時代を過ごし、結局ヒステリックになったり、極端にキレちゃって浮気だ離婚だってなるなら。。。上手に息抜きしとかないと、とは思う。
『ビー・デビル』でも大変なことになっちゃうんだから!
鬱積、怖いんだぞぉ~。
あ。
『サニー ~永遠の仲間たち 』が中年女性たちの悲哀だ。
あぁいうのも観たら、どこの国だって似たようなもんだなぁって思うけど。
先生のトークにもあったよ。
自分の人生に違和感がある人は、環境と周りの人間を変えたらいい、って。。。自分の在り方を責めるんじゃなく、自分に合った環境&人を見つけてこそ自分が生きる。
幸せになれるって。私もずっとそう思ってる。
国籍問わず、人それぞれ。
普通はどうのとか、常識がどうのじゃなくて。他人がどうのじゃなくて。自分なりの生き方をちゃんと見つけないとね!