<ノンバーバル・家族>
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン、イ・ウヌ
過激で。
究極の実験映画。
先ず、あっけに取られたというか何と言うか。「セリフが無い」と言うのは知っておりましたが。それは正直、全く問題ではなく。セリフが無いから飽きるとか、訳が分からないとか、そんな事も一切なく。最後まで引き込まれて観れたのはさすがですが。
が、しかし!本当に過激なんですわ。
いや、ギドク作品はいつも過激っちゃ過激ですが。今までの作品を軽く超えていく過激さ。SM。最初から最後まで。
SMは苦手なのよ。痛いのは見ていて辛い。辛かったの。。。でも、主題はちゃんと分かったわ。
「人はなぜソコに固執するのか?」ってね。人間の性(サガ)ですね、まさに。ソコがあるから幸せで。不幸で。くっついて。離れて。愛して。憎んで。嫉妬して。
途中で何度も、「もっと他にあんだろ~!」って心の中で突っ込んだわ。ママさん。パパさん。愛人さん。
それでも固執するからこんな事やあんな事に!ってなるんだよ!
一緒に観にいった映画好きのお姉さまが、思いのほか受け入れていたのに驚いたわ。
手に汗握って、「あ~面白かった」だって。。。凄いね、お姉さま。さすがの私もビビッてるのに。やっぱり人生経験が違うんだな。尊敬致します。
パパ役チョ・ジェヒョンさん。相変わらずキテます。
ママ役イ・ウヌさん。あなた凄いよ!
私、事前チェックしないから。彼女が2役してるの気づかなかった!お胸の形が二人とも全く同じだったから。見終わった後にお姉さまと、「豊胸したらみんな同じような形になるんだねぇ。韓国の整形技術ってスゴイねぇ」って感心してたくらい(笑。
化粧や髪型の力はあるとしても、表現力と眼力ですよね。別人になっちゃうんだもん。
後でそれを知ったショックが大き過ぎて、色々考えた事もあったはずなんだけど。。。なんか色々忘れちった。
観て良かった!ドキドキした。
でも、2度は観ないっす(きっぱり)。