ワルシャワカップ 現地レポ! | sota-sooko 草庫

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新世代のフィギュアスケート選手のみなさんが大好きです!
山本草太選手をはじめ、みなさんを応援しています(^^)

山本草太選手が優勝したワルシャワカップ

 

日本からはコロナ禍で応援に行けませんでしたが

 

ヨーロッパのSさんが応援に行かれ

 

長文のレポを書いて下さいました!

 

アメリカのRさんが訳して下さいました

 

お二人ともありがとうございます!!

 

感謝して掲載いたします🙏

 

赤文字は印象的だった言葉です)

 

 

(注意)ワルシャワカップはバブルではありませんでした。

選手もお客さまも、大会ルールに従って行動されています

それを念頭に置いてお読みください。

 

11/17

小道さんこんにちは、
今ワルシャワへの電車にいます。自分の目で草太選手の演技を見えるといいなあ。。。

I hope I can cheer for Sota!

but no tickets (entry is free). So, first come, first served principle will be applied! I hope to get a seat. 

グーグル訳:チケットはありません(入場無料)。先着順!席を確保したいです

Have a nice week!

 

 

>OHHH! \(◎o◎)/
>I pray that you can take a seat!
>Good luck!

 

 

11/18

I am at the venue, whew! I am relieved. 

As I was approaching the venue I saw Sota jogging outside, overlooked by Shota sensei. 
Praying for Sota's good luck!

グーグル訳:私は会場にいます、ふぅ! ホッとしました。 会場に近づくと、ショータ先生に見守られて、ソータが外でジョギングしているのが見えました。ソータの幸運を祈る!

 

 

(Rさん訳)

さて、2年以上ぶりに長たらしいエッセイをお届けします。

 

ワルシャワカップでの経験は別格でした。このような時期にリスクを冒して旅行することを決断してよかったと思います。出場選手たち同じホテルに泊まったことは今までなかったので、あちこちで選手を見かけて夢みたいに感じられました。特別な思い出がたくさんできました。

 

哉中さん大輔さん、ビチェンコ、ギャビー・デールマン。 ウェスリー・チウ、シュムラトコ、フェンツ、高志郎くん、リンゼイ。高志郎くんの乗ったエレベーターが私の階で止まったとき、私は乗らないことを示したかったので、高志郎くんに日本語で「大丈夫だ」と言ったこと。(「大丈夫」は日本語の先生に教えてもらった言葉だけど、ついあわてて丁寧な言葉でなく「大丈夫だ」と言ってしまったそうです。)

 

そして、もちろん草太くんとコーチもいました。 会場以外での一番楽しい思い出は、草太くんの目には私の行動は不自然に映ったかもしれないけれど、水曜日の夕方でした。 

 

私と母がホテルにチェックインして、荷物を部屋に置いて温かい夕食を食べようと階下のレストランに行ってすぐに草太くんとコーチ(樋口将太さん)が長テーブルの端に座っているのを見つけたときの驚きを想像してみてください。

 

そこでは審査員の食事会が行われていて、さらに他の選手たちも来ていたので、まるで蜂の巣をつついたような賑やかさでした。すぐには空いているテーブルが見当たらなかったので、ウエイトレスさんの案内を待ってました。彼女は周りを見渡すと、草太くんと連れのほぼ真後ろのテーブルに案内してくれたのです。

 

草太くんは、私たちが入店した瞬間にこちらを向いていたので、私たちに気づいていたのではないかと思います。彼は私たちがすぐ近くに座ったのは全くの偶然ではなかったと思ったかもしれません(実際たまたまそうなったのです)。もしかしたら、私がウェイトレスに「山本さんの近くに座ってもいいですか」とお願いしたのではと思われたかも知れません。

 

母が直ぐにはこの二人の青年に気づかなかったのはもう笑っちゃいます。草太くんは前世では樹の皮に擬態するヤモリだったと確信しました。彼は黒いジャケットを着て、あまり顔を上げずに周りに溶け込んでいたので、母はだまされて彼に気づかなかったのです。

 

母が私たちのテーブルで最初に気付いたのは、前の客が残して散らかっている食器で、そのことを私たちの母国語で話し始めたので、将太さんは注意を向けて母を興味深く見つめていました。すると母は彼が誰だか気付かずに、「何見てるのよ?」という目つきでチラと睨み返したわよと私に笑いながら言いました。その時私は母をつついて“あの”男の子達よと注意しました。きまり悪さで二人でクスクス笑ってしまいました。

 

その後私たちはディナーボックス席に移り、しばらくすると、草太くんと将太さんは隣のボックス席に座りに来ました。私の母は私よりも耳が良く、現実に草太くんのインスタの写真にあるように1人がマルガリータを注文しているのを聴き取ってました。

 

私には男の子たちが小さな声でおしゃべりしているのが聞こえてました(もちろん私は一言も理解できなかったし、聞き耳をたてていたわけでもありません)。笑い声も聞こえて、その日はサービスがかなり遅かったにもかかわらず楽しく過ごしている様子でした。

 

二人は移った席のテーブルから前の客の皿を自分たちで片付ける羽目になってました。^ ^ メダル授与式で主催者が日の丸を掲げるのを忘れていたと草太くんが思ったとしたら、それも無理はないです。ポーランドではスムーズに物事が進まないことがあるのですよね。 

 

いずれにしろ、私は草太くんが超シャイで自分のことをあまり語らない性格だと確信しているので、その夜はずっと見て見ないふりをしてました。そのことを友人たちに叱られたのですが、言われてみれば、ファンレターやバナーで応援してくれる熱烈なファンが、近くにいても挨拶もせず、見つめるわけでもないというのは、草太くんにとっては異様な状況だったのでしょう。まぁしかたないです。草太くんに奇妙な人と思われたとしても、それは私が気を使いすぎたからですから。 

 

コーチの将太さんの第一印象は、「あ、刑事くんだ!」だったのですが、すぐ人違いに気づきました。 彼は刑事くんと同じ髪型と髪の色だったし、もちろん常に顔をマスクで覆ってました。しかし、将太さんとのやりとりを見ていると、この二人はとても良いコーチと生徒の関係であり、友達のような関係でもあると確信しました。国体での草太くんにとっての龍樹の存在を思い出したのは、一度だけではなかったです。(そうそう、あの時のことは忘れられないです。)

 

兄貴+師匠+友達のような存在です。東海トレーニングセンターに将太さんがいることはとても良いことだと思いますし、草太くんも男性がコーチの一人であることを喜んでいると思います。

 

将太さんと高志郎くんに挟まれている時の草太くんが一番幸せそうに見えました。でもSP以前は高志郎くんと草太くんが一緒にいるところはあまり見たことがなく、数回見かけたときは、それぞれがコーチと一緒にテーブルに座って、恐らく試合の作戦を練っていたと思われます。 

 

翌日、私のハイライトは、なんとかして草太くんにプレゼントを渡すことでした。夕食のときも、翌朝の朝食のときも、草太くんの邪魔をしたくなかったのです。会場で草太くんに小さめの袋を渡せればいいなと思っていたのですが(大会のホームページでは禁止されていませんでした)、実際にスタッフに聞いてみると「(投げ込みは)ダメです」ときっぱりと言われてしまいました。

 

しかし、母が「ホテルに戻って何か温かいものを飲もう」と言ってくれたので、結局は助かりました。エネルギーを補給して会場に戻ると、草太くんがコーチに指導されて会場前でジョギングやウォームアップをしているのが見えました。私は彼の集中力を妨げないように、何も言わずに彼の存在に気づかないふりをして通り過ぎました。(今思えば変な話ですが......)

 

代わりに、一直線に将太さんに向かい、恐る恐る、「草太くんへのプレゼントの袋を渡してもいいですか」と尋ねました。彼は驚いたようで、私と数メートル先の草太くんを怪訝そうに見ていました。まるで私が選手本人に近づかないことを不思議に思っているかのようでした。

 

そこで私は日本語の授業で学んだことを奮い起こし、「彼は集中しているので。。。」と日本語で言いました。 文法的に正しいと後で確認してくれ感謝です。イェーイ。 

 

 

使命を果たした私は、草太くんのSPを応援するために入場して座りました。他の選手たちは実力派揃いで(特に最近お気に入りのウェスリー・チュウ)、いつものようにみんなを応援しました。 

 

正直なところ、草太くんの6分間練習と試合の時間になると、私は緊張して木の葉のように震えて一時は歯がガチガチなってました。それほどまでに緊張していたのです! (絵文字) 草太くんにとっては、SB、PB、GP枠、WSポイントを獲得するチャンスなので......。

 

でも、嬉しかったのは、6分間練習の時に、私のすぐ後ろに座っていた人が草太くんのことを褒めていたことです。誰だかわからないけど、スケートをやっている人のような声でした。フリースタイルのスケーターだったのかもしれません。

 

そして、彼は(英語で)連れの女性たちに「あの日本の男の子を見て。彼はメチャいいよ!」と言ってました。草太くんのウォームアップが順調に行っている間、その男性はそれを一回か二回繰り返しました。

 

草太くんの調子は良さそうでした。しかし私の緊張が解けたのは彼のプログラムが終わってからでした。草太くんが91点を超えたのを見てとてもうれしかった。フィンランディアの時とちがって、4回転を一本入れただけでのスコアです!そしてそれは今のところ良い戦略だと思います。

 

理由はわかりませんが、東海チームは何をすべきか分かっていて4回転の回数を絞っているのだと本当に思えました。私はその後の一日は有頂天で雲の上でした。 

 

FSは意外にもSPほど極度の緊張にならなくて大丈夫でした。とても素敵な曲で、草太くんのスケーティングは何度見ても飽きないです。スピンの高得点(ついに!)も嬉しかったですし、ステップシークエンスのレベル3も嬉しかったです。

 

でも難しいジャンプには何かハマってないようで、それは6分間練習の途中から起きました。氷上の草太くんの位置から判断して、3Aのコンボで抜けたのではないかと思います(私はジャンプを見分けるのが苦手なので)。そして6分間練習が終わる直前に転倒してました。

 

予期せぬジャンプの失敗に草太くんは気が動転したのか、練習後にブレードガードを装着しているときに、どこか不安そうな表情を浮かべていました。不安や不満があるときに見せる口をとがらせた険しい表情をしていました。

 

結局、FSでは転倒してしまいましたが、今回も草太くんは不安を乗り越えて、他の要素をうまくこなしていました。イーグルやスピンは見ていて美しかったですが、今回はドーナツスピンで手を切ってしまったので少しミスしてしまいましたし、2回目のスピンはスケートカナダでのタイミングが一番良かったと思います(曲調が変わる時に一番合っていました)。

 

それにしても、草太くんの大きなスケーティングを目の前で見ることができてすごい迫力を感じました。彼は大喝采を浴びてました。私と母は最初は結果が信じられなかったけど、その後安堵して抱き合いました。ようやく草太くんの美しいエレメンツが報われたのです。

 

(追記)演技後、草太くんがSさんのいる方に手を振っているのが動画に映ってます(*^.^*) 

 

 

草太くんがゲートに来て他のメダリストたちと一緒に表彰式に並ぶと大きな歓声が上がりました。大勢の外国人の声援が嬉しかったのか、笑顔で顔を上げ、うなずきながら手を振っていたのを覚えています。 

 

他の人も気づいているように、面白いひとときがあったのは一回だけではありません。草太くんがSPの後キス&クライまで直行で滑らずにブレードガードをつけて将太さんと一緒に柵内を歩いていく準備をしていた時だけでなく、国歌が流れ始めたときの表彰台でも。そして私も彼と同じ失敗をしたことを認めます :) 

 

母とのやりとりはこんな感じでした。母:「見て、彼は間違った方向を向いているわ!」私:「いいえ、正しい方向を向いているわよ。日本の国旗はあそこにあるのよ!」(横側のバルコニーに吊るされた国旗の中に日本の国旗があり、草太くんはそれを見つけて向きを変えてました。) 母:「でも、国旗はあそこのスクリーンに映し出されているし...」。ということで、草太くんとほぼ同時に私も訂正されました^ ^。

 

もうひとつ可笑しかったのは、イオチサロの曲フィニッシュが流れる中、草太くんが表彰台で最後の決めポーズを思わせるような動作をしたことです。非常に短い時間だったので、表彰式のビデオを見ていて初めて気づきました。心身に沁みついていて無意識のうちにポーズを取りそうになっていたのか、それとも草太くんのちょっとしたジョークだったのかはわかりません。

 

観客はこのセレモニーをとても楽しんでいたし、このようなちょっとしたことが効いて、素晴らしい雰囲気を作り出していました。ビクトリーランがなかったのが残念です。

 

 

(こちらは試合直後ブログに頂いたメッセージ)

I thought it was very kandouteki how Sota was devotedly staring at the 'real' Japanese flag!

グーグル訳:ソータが「本物の」日の丸を熱心に見つめていたのは、とても感動的だと思いました!

 

 

その後滞在中に草太くんと会うことはなかったです。直近で見ることがなかったのです。出発の前日、つまり午前中に天気が良かった唯一の日に、三人(草太、高志郎、将太さん)は観光していたのでしょうか。

 

いずれにしても、午後には男の子たちは会場に集まり、選手席から哉中と大輔を応援してました。私たちの周りに座っていたポーランド人の女の子たちは、かなり堂々と彼の方向を見つめていて、「あ、草太だ!」と囁いていました^^ 彼はかなり注目されていましたし高志郎くんも同様でした。 

 

総合的にいえば、本当に久しぶりに草太に再会できてとても嬉しかったです。そして、このような温かいトレーニング環境で、チャレンジカップの時と同じように自信に満ちた表情をしている彼を見ることができたのは嬉しいです。(あくまでも私の印象ですが) 

 

全日本での草太くんの活躍を願ってます。

 

草太バナー!(御本人に確認しました(^^))

 

 

ステキな文章「草太くんは前世では樹の皮に擬態するヤモリだったと確信しました(bark-imitating gecko)」のところ大好きです。

 

なんだか想像できますね( ´艸`)