鎌倉散策 鎌倉歳時記 昨年から令和八年の夏までの事(二) | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 昨年の猛暑の中、九月から不整脈に悩まされ、元々、不完全性右脚ブロックと言う心臓を動かす電気信号に一部の遅れが生じている事が高校生の時代から分かっていたので、色々と知識を得ていた。又大学卒業後に外資の製薬会社に56歳まで働いていたので、それなりの医学知識はある。右脚ブロックは健康な人でも見られ、特に治療は必要ない。左脚ブロックは、心臓病によるものが多いため、検査とそれによる治療も必要になって来るのである。昨年の九月に大阪に戻り、酷暑の中、甲子園に二日間、野球を観戦して、翌日に鎌倉の住居に戻った。鎌倉も猛暑の為、駅から住居まで汗だくの状態であった。住居に戻る途中に過呼吸が始まり、異常を感じて、帰宅後すぐにクーラーと扇風機、そして水分補給と濡れたタオルで体を冷やした。しばらくすると少しずつ回復傾向を感じたが、自身の脈が頻脈になっており、脈が聞こえてくる。ドュクンドックンと。しかし、その脈が数回に一回飛んでいるのだ。頸動脈でさらに確認する。脈が五回から十回に掛けて一度脈が飛ぶ。

 

 

 不整脈には、一分間に脈が百回以上と早くなる状態を頻脈と呼び、心房細動等が疑われる、また、脈が一分間に五十回以下と遅くなる徐脈があり、房室ブロックなどが疑われる。そして、その時の私の脈の状態は、本来とは違うタイミングで脈が飛ぶ状態で、期外収縮と言われ、三つに分類される。一般的な期外収縮は、ほとんどの人が気にとめずに起っている事で問題はない。しかし心房細動は、心房に付着した血餅の様な血栓物質が脳に流れ、血管に留まり脳血栓や脳塞栓を起こす非常に怖い疾患となる。又、徐脈による房室ブロックや異常な期外収縮は、虚血性心疾患、心筋梗塞も疑う必要もあり、これらは血液検査や心エコーで判断できるが、さらに疑われる場合は、心臓カテーテルと言われる、足の付け根の鼠径部や手の動脈から動脈にカテーテルを通して、心臓の冠状動脈の部分で造影剤を注入して、血管が細くなっている場所や詰まっている場所を特定する、造影剤検査が行われる。それらで得た情報により、薬物療法や手術が施工されるのだ。手術はカテーテル・インターベンションと言われるカテーテルでの造影剤の検査時と同じように、冠状動脈に挿入して、バルーン(風線上のもの)で血管を広げたり、筒状になった網目の金属片を狭窄部分に挿入して広げて残置する方法である。又症状が重いと血管バイパス手術と言う冠状動脈の流れを変えて、心臓表面に血液の流れが悪い部分に、血液の流れをよくする手術がある。ここまで行くとやはり、治療の恐怖心が漂う。まして、造影剤はアレルギーショックを起こすために怖い。私は、アレルギー性鼻炎から、金属アレルギーによるニッケル性皮膚炎、そして桃アレルギーで食物性アレルギーを有しているので、一層恐怖心が強くなる。ただ、どうしても検査が必要な場合は、それらのアレルギーを持っている人でも、ステロイドの投与によりアレルギー性のショックは回避できるので心配はいらない。

 

 

 その日は一時間ほどすると、状態が元に戻った。それから、朝の散歩時でも期外収縮が起こり、脈が飛び、それが気になる一方、息切れによる過呼吸が始まる。鎌倉で一人暮らしの私にとって、脳梗塞や心筋梗塞に罹患するのは大変恐ろしい。そこで毎月、持病の慢性関節リュウマチの為に受診している繋り付け医で、十月に入り受診して、この事を相談した。たぶん問題ないと思われたが、脈拍数の問題と息苦しさによる、過呼吸が起きた事、その頻脈(心房細動の有無)と労作性呼吸障害(虚血性心疾患)が気になるために、一度、精密検査を行えばと言われて紹介状を書いてもらった。毎年健康診断と逆流性食道炎の経過を見るために胃カメラを受けている大船中央病院は、循環器が週二日なので、鎌倉湘南地域を統括する総合病院を勧められた。予約を入れるように言われたが、その予約が携帯電話やPC予約によるもので、なかなかつながらず、一週間ほど過ぎると、直接電話を入れてみると、診察券のある場合による予約で、新規外来や、照会書のある場合、直接病院に行って受診できることを告げられた。十月中旬に朝一に受診して、受付で初心受付をしてもらい、専門外来に行くと、エックス線、血液検査、心エコー、心電図と、それを受けるのに各一時間ほど要し、それらを終えて、再び専門外来に行くと十二時半に達していた。それから問診迄さらに一時間半を擁し、受診できたのが、二時を回っていた。受診室に入ると、私は、「よろしくお願いします」と言うと、三十代後半の医長と称するDrは紹介状を読みながら、手で椅子を指さした。この態度は「何か」と思いながら、読み終わるまでしばらく待つと、そのDrは、まず、心房細動と狭心症の話を進めた。 

―続く―