修吾のお母さんは翌日帰って行った。
それからは、特に連絡もなく
落ちたことを責めるわけでもなく、
これからどうするんだというわけでもなく…
修吾も何もやる気も起きず夜遅くまでお酒をのみ、
日中は寝ている毎日だった。
私もあまり学校に行かずバイトばかりの毎日だった。
そんなある日
授業中電話がかかってきた。
知らない番号。
教室を出て電話に出てみる。
「はい?」
「あっ。○○科の仲島といいます。あの…修吾の…」
修吾が入る予定の診療科の医師からだった。
修吾と学生時代同期だったので、一度だけ会ったことがあったのだ。
誰にいきいて私の携帯を調べたのかわからないが…
医局でも先生たちが心配してるので一度様子を聞きたいとのことだった。
迷った。
美歩は修吾の家族じゃない。
医局の先生たちと会って話すことで修吾の信頼を崩してしまうかもしれない。
修吾に「そこまで勝手なことするな」といわれてしまうかもしれない。
とりあえず授業が終わったら仲島先生に会って、
他の先生と話をするか決めることにして電話を切った。
まず、修吾のお母さんに連絡した。
私が代わりに話をしてきていいかどうか。
修吾の家族の返事はYesだった。
それなら…そう思い先生たちに会うことを決めた。