最近の漫才は「若者がバカ話をしているだけ」という先入観があり,漫才(一人の漫談も含むが)専門の,この演芸場にはこれまで入ったことがありませんでした。食わず嫌いはよくないので実際に入って体験しました。客席は浅草演芸ホールより小さかったのですが,明るく良い雰囲気でした。舞台も明るかったです。舞台と客席が近く,客と演者とも近い関係が感じられました。実際に観た感想は,思っていたより良かったです。先入観通り,若者のバカ話と感じられるものもありました。浅草演芸ホールに出演している人たちもここにも出演していました(東洋館の方がベースなのかも知れませんが)。浅草演芸ホールに出る人たちにも(私にとって)面白くないものも少しはありますが,面白い人たちが多いと感じます。ここでの高座(?舞台)も良かったです。最後(トリとは言わない?)は宮田陽・昇でした。私にはなじみのコンビです。ただ,録音を聴いていることが多く,顔かたちの印象が違っていました。県や国の位置を覚えていて,暗唱するのが特徴ですが,「また同じネタ」という飽きはありませんでした。

 落語より気楽に観られます。落語は噺に合わせて場面を想像しながら聴かなければなりませんが,漫才の方は気楽に聴けます。頭をあまり使いたくないときは東洋館に行けば良いというような印象を持ちました。

(幕間だけ撮影可でした)