「岸田さんのアメリカでの演説でスタートレックのオープニングの言葉を引用した」との報道がありました。その報道では,スタートレック(オリジナル)の画像をバックに出していました。しかし,この言葉はスタートレック・ネクストジェネレーションのものでした。両者のオープニングの言葉は似ていますが少し異なっています。オリジナルでは5年間の探検だったのが,ネクストのほうでは,期間が消されました。長い放映の障害になると考えたのでしょう。注目に値するのは,標題の言葉です。オリジナルでは,“No man has gone before”になっていました。オリジナルの頃は女性が軽視されていて,No manで良かったのです。同じころの“奥様は魔女”でも,「女性は家にいて家を守るもの」と,サマンサ本人も時々言っていたくらいです。ネクストジェネレーションが放映される頃はそれではまずいとなって,No manをNo oneに置き換えたのだと思います。岸田さんがオリジナルの方を引用していたら,もしかしたら揚げ足をとられたかも知れません。