腕の良い魚屋は酒飲みのため仕事をさぼっている。ある日かみさんに尻をたたかれ,河岸に仕入れに行く。時間を間違えて早く河岸についたため,浜辺で顔を洗っていると大金の入った財布を拾う。「これからは,仕事をしないで暮らせる」と思うが,かみさんが大家さんに相談してお上に届け出てしまう。夫には,「あれは夢だった」と言い聞かせる。改心した夫はそれからいっしょうけんめい働き,生活が楽になる。そんなある日,おかみさんが財布の件を打ち明ける。夫には「夢だったことにしてお上に届けたが,落とし主が見つからなかったため下げ渡された」と。夫は喜んで酒で祝おうとするが,あの日のことを思い出して,「また夢になるといけねーから,止めとこう」というオチ。日本の昔話ではほぼ元と同じ内容で作られていました。わずか10分くらいのアニメに,うまく構成されていました。