いつも「…イヤラシイお坊さん…私もなんとかしたいのよ。この気取った雰囲気を取り払いたいんだけどね、生まれ育った気品というものは…」で始まります。この日は,「今日はやらないのかな」と思っていたら,やっぱり出ました。演目は「つる」です。隠居が,「昔はツルのことを首長鳥と言っていた。…一羽のつるがツーっと飛んできてぽいっと木の枝にとまった。次にメスの鶴がルーっと飛んできてポイっととまったからつると言う名前になったんだ」と話すと,八五郎は他の人にそれをやってみたくて仕方ない。しかし,「ツルーっと飛んできて」とか言ってしまい,うまくいかない という内容です。ポヤっとした男が真似してやってみたくなるのは,前に述べた新作落語,青菜,時そばなどあちこちに出てきます。