コロナワクチンも2回接種し,コロナ渦も下火になってきています。コロナの抗体が弱まる前,次の波が来る前に落語を聞きに行くことにしました。行き先は浅草演芸ホールです。千葉テレビの“お茶の間寄席”で中継する演芸場です。11:40開演です。入る前にそばでも食べようかと探したところ,演芸場の近くに見つけました。ところが,お年寄りが一人でマスクも付けずに麺に顔を寄せてゆでていました。入りかけましたがUターンしました。

 

 本日は真打昇進披露公演初日でした。以下は備忘録です。

 

前座:寿限無 真打ち昇進披露公演に合わせてめでたい演目でした。ご発展をお祈りします。

 

春風亭一花=権助提灯: 本宅と妾宅を往き来する羽目となった大家の主人。往き来している間に夜が明けてしまう。夜明けと言うことでめでたい噺。ご発展をお祈りします。

 

柳家わさび=狸の鯉: “狸の札”,“狸賽”を聞いたことがあるが,これは初めて聞いた。(狸が化けた)鯉の“薪(滝)登り”が落ちで,めでたい。

 

にゃんこ・金魚: 金魚さんは後期高齢者だそうだが(実際はそこまで歳ではないが,にゃんこさんがそう言う),ゴリラの物まねをしたり,変な格好をしたりする。落ちは「仕事だから」。体は柔らかいし,すごい。

 

三遊亭柳朝=真田小僧: 母親がやましいことをしたような言い方をして,親から金を巻き上げる。何故“真田小僧”と言うかは他の落語で聞いた様な気がするが,ここでは時間の関係ではしょった様だ。

 

三遊亭歌笑=禁酒番屋: 番屋の役人に仕返しをする噺。歌笑師匠は幾つもの癌を患っているとのことだが,良くなることを祈ります。

 

伊藤夢葉=マジック: 種明かしをしてくれました。

 

古今亭志ん陽=与太郎噺:「1年は13ヶ月」,「ばか,お盆を忘れている」

 

林家三平=噺家仲間の話:古典を聞きたかったが,お父さんの三平の古典も聞いたことがないですね。

 

江戸家小猫: 動物の鳴き声に似ていれば良いという演目ではないので難しいですね。

 

柳家花緑=二階ぞめき: 二階に吉原を作ってしまう噺。

 

林家彦いち=噺家仲間の話: 受けていましたが,私には分かりませんでした。通には分かるらしいです。

 

翁家社中=曲芸: 技がすごいです。伝統芸ですね。

 

鈴々舎馬風=噺家先輩の話: うまいのですが,テレビでやったのと全く同じ内容でした。

 

柳亭市馬=目黒のさんま: 市場師匠の目黒のさんまは初めて聞きました。素晴らしい語りです。昔から声が五代目圓楽に似ていると思っていました。良い声です。

 

ロケット団:千葉テレビでよく聞きます。おもしろいと思います。

 

林家正蔵=ぞろぞろ:これも,つぎつぎと出てくると言う意味でめでたい噺なのでしょう。

 

柳家権太楼=つる:権太楼師匠のつるは初めて聞きました。やはりうまいですね。

 

 落語界の若旦那(二世落語家)が何人も出演しました。「親の七光りで実力はないだろう」と言う先入観がありました。しかし,皆さんすごくうまかったです。子供の頃から落語の環境があったのと,「親の七光り」と言われたくないので,一生懸命で修行をしているのではないかと思いました。