このプログラムの主目的は写真を斜めから見たような画像を得ることでした。それには,四角形のひずみを作れば良いのです。今回は,ついでながら糸巻ひずみなども作れるようにしたのです。そこで,最初の目的の四角形のひずみを作ってみました。その結果,不思議なことが起こりました。四角形のひずみ画像の他に,右の方に画像の一部が生じたことです。
画像のどの部分が現れたのか調べるために,グラデーションの色が付いていて,格子模様の入っている画像(前の記事)についてやってみました。その結果右の方の画像の一部は,本体の右の方から現れていることがわかりました。考えてみると,変換式は2次式です。すなわち,放物線の関数です。だんだん上がった後,頂点に達し,また下がってきます。下がったところがまた画像の位置に戻ったために余分な画像として現れたのです。
この余分な画像は問題にはなりません。歪ませた本体の画像だけを切り抜けば良いのです。ただ,気になるところがありました。歪ませた画像の底辺を厳密に見ると直線にはなっていません。少しうねっています。うねりはわずかなので気にすることもありません。しかし,今度は四角形のひずみだけを生じさせるプログラムの開発に移ろうかと思います。u=aU+bUV+cV,v=iU+jUV+kvの2組についてそれぞれ3連の連立方程式を解けば良いので簡単です。