工房側面ひさしの作製(7) 壁取り付けのための基礎工事 | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 結局雨の時,木の葉から雨がはねて駐輪した自転車のサドルが濡れました。そこで,壁を付けることにしました。壁を土の辺から立ち上げると下部が腐食しやすいです。そこで,コンクリートの基礎を作ることにしました。コンクリートは下の写真の“ドライコンクリート”を用います。普通,コンクリートはセメントと砂利と砂を混ぜます。ドライコンクリートはあらかじめ混ぜた状態で販売されているので配合の必要がありません。コンクリートは植物の用土よりずっと重いです。

 


 コンクリートは土の中に直接流し込むのではなく,塩ビのパイプを埋めて,その中に流し込みます。これは10年以上前に知った方法です。その時作った基礎はいまでもしっかりしています。この方法は,世の中いろいろなところに使われています。道路沿いの鉄柱などをそのつもりで見てみると結構見つかります。先ず,塩ビ管を埋めるための穴を開けます。50 cm弱の深さです(実は,木の根のために掘り進む限界がありました。大きな木のすぐ横ですので)。そこに塩ビ管を差し込み周りに土を埋め戻します。垂直に埋めるため,塩ビ管の上に板を載せ,水準器を直角に置き,管が垂直な状態になるようにして土を入れました。土を埋め戻した後は,塩ビ管をゆすってみても揺れなくなりました。土の力は意外と強いものです。

 


 その塩ビ管にコンクリートを流し込みます。ドライコンクリートに適度の水を加えかき混ぜた後流し込みました。流し込まれたコンクリートは鉄棒で突きしっかりと詰まるようにしました。


 パイプの上部にはステンレス製のL字型アングルを埋め込みました。飛び出しているところには穴が開いていて,ここに木材をネジ留めする予定です。コンクリートの中でL型に曲がっているので固まった後は抜けることがありません。また,コンクリートは中央部が高くなるように盛り上げました。雨水がたまらなくするためです。雨水がたまるような構造にすると,金属が腐食しやすくなります。

 

 

 後は固まるのを待つだけです。