―充電電圧計の作製3―
先の記事でメーター校正用に電圧を変えたときの針の振れの写真を撮りました。これを使って目盛りを作りました。その方法を記録します。
それぞれの写真をグラフィックソフトの花子に貼り付け,針の回転の中心から針の先まで直線でなぞりました(写真では注意しないと見にくいです。よく見ると,針の上に青い線が見えると思います)。そして,その線の図形情報を表示させます(画像の右下に現れています)。その中に角度の情報があるので,控えます。
写真を撮ったときの電圧は, 1.0 V,1.2 V, 1.3 V…のようにはなっていなくて,区切りの良い値ではありません(ピタリに合わせるのは結構手間がかかりますので)。これらのデータから,目盛りを打つための一定間隔の電圧での角度を計算で求めることにしました。表計算ソフトExcelで,電圧と角度のような関係の表を作っておくと,指定した電圧に対する角度を,表の中から適切な範囲を見つけて補間により求めるワークシートをすでに作ってありました(VBAを用いず,ワークシートのみで実現させました)。これを用いました。
このワークシートは下記URLからダウンロードできるようにしてあります。
先ず,tablesのシートの黄色のセルに電圧と角度のデータを書き込みます。黄色以外のセルは自動的に決まります。
次にCalcのシートの黄色の部分に目盛りに必要な電圧値を入れます。すると,青い部分にその電圧に対する角度が計算されます。
花子にメーターの写真を貼り付け,そこに針の位置を示す直線を引き,直線の角度をExcelで計算した値にセットしました。0 Vから2.8 Vまでの直線を引きました。
以降はこの図を成形してメーターのパネルらしくすることです。写真中水色の円弧は成形のための補助線です。