粉体充填用スペーサーを作ろう | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 粉体試料をダイに充填するとき,最終的に試料がダイの中央付近になるようにするため,下の図のようにパンチを少し下げた状態で充填したいものです。このままでは,シリンダーが重みで下がってしまいます。通常は近くにある何かを探して挟んでいるものと思います。私も昔はそうしていました。


 私は現在,下の写真のような“コの字型”のスペーサーを用意しています。材質はプラスチック類が良いですが,木材でも大丈夫です。私はある目的のため,何種類かの厚さのベークライト板をもっていたので,それらを加工しました。木の板や合板でも良いでしょう。薄いものはプラスチックのカードケース,OHPフィルムなどを使いました。写真中コの字型に切り込みの入っていないほぼ正方形のもの(一番右)は,台用です。厚めのものを使いましょう。またそれぞれの厚さのものは偶数個作っておいてください。その理由は後でわかります。


 正方形の台を一番下に置き,シリンダーの位置が適切になるよう,1枚または複数のコの字板を組み合わせて使います。


 こんな感じです。このスペーサーはここに示したような役割だけではなく,さらに高度な使い方ができます。今後の記事に乞ご期待。