心を繋ぐ通訳★Mihoです。
通訳が入ったスピーチとQ&Aセッションを収めた
この動画を見てください。
2月14日に外国特派員協会で行われたスピーチとQ&Aです。
スピーカーは一色正春氏。昨年、尖閣諸島沖で起きた
中国漁船衝突事件のビデオをYouTubeに流した元海上保安官です。
スピーチとQ&Aそのものもかなり面白いのですが、とにかく通訳の方
がすごい!聞き惚れました。また、通訳現場をよく表しているので、
通訳を勉強中の方、通訳に興味のある方には是非見て欲しいと
思います。
スピーチとQ&Aを合わせて約90分ありますが、スピーチは20分ほどと短く、
残り1時間以上がQ&Aとなっています。普通の講演会やセミナーと比べて
Q&Aがかなり長めです。
スピーカーや質問者の日本語を英語にする時は、逐次通訳
(話し手が話し終わるのを待って訳し始める)で、質問者や司会者の
英語はスピーカーの近くで小声で日本語に訳しています。(ウィスパリングと言います)
日本人の発言が多いので、日英通訳をたっぷり聞けます。
この通訳の方がすごいと思うのは以下の点です。
・日本語のメッセージを的確に聞き取り、簡潔な英語にしている。
後半からのQ&Aセッションを見るとおわかりいただけると思いますが、
質問とは言っても、質問の前に自分の感想をかなり長く話す人が多い
のです。その内容をきちんと理解し、なおかつ簡潔な英語にするのは
かなり難しいのですが、この通訳の方は見事です。
どんなに長い日本語でもメッセージを落とさず、即座に的確に英語に
されています。話し手の日本語を、そのまま訳すのではなく、不必要な
所は落とし、足りないところは補って、メッセージを伝えています。
セミナーや講演会のQ&Aの部分をどう訳すかは、まさに私が今直面
している問題でもあり、この通訳者の方の名人技とも言える
パフォーマンスは非常に勉強になりました。
その他、通訳を勉強している人は次の点もよく見ておくと
いいと思います。現場では必ずと言っていいほど起こることです。
・スピーカーが言い間違いをしたときの対応。
・スピーカーが通訳を待たずに話し始めてしまった時の対応。
・日本語が、英語がよくわからなかった時の確認の仕方。
スピーカーの一色氏はもともとこういう話し方なのか、
通訳が入っているからそうしているのかはわかりませんが、
かなり短めに話を切って、通訳に訳させています。時には文の
途中で切ったりもしています。話し方も非常に落ち着いています。
この人のしたこと(ビデオをyoutubeに流したこと)に対する意見は
人それぞれだと思いますが、通訳としては訳しやすい話し方をする人
だなという印象です。
素晴らしい通訳を聞いて、自分ももっと頑張ろうと思いました。
この動画は通訳クラスの生徒さんにも見るように勧めようと思います。